1934年(昭和9年)発行の『遊覧讃岐』という当時の観光ガイドブックを近代デジタルライブラリーで見つけたのでご紹介します。日本最初の国立公園として瀬戸内海が指定されたのも同じ1934年(昭和9年)。このガイドブックは、国立公園指定をうけて、香川県国立公園協会(昭和4年結成)により作成されたものです。当時の広告や案内図などをみていると80年前の瀬戸内海の様子がどんなだったのか垣間見えます。
I found old guidebook of Kagawa pref. on 1934 in digital library. In the same year, Seto Inland Sea was designated as the first national park in Japan. We can imagine the landscape of Kagawa pref. in 80 years ago from this guidebook.
もちろん瀬戸大橋がありません。小豆島や塩飽本島への航路のほかに、
西讃・東讃への航路もあるのがわかります。
これは面白い!讃岐民謡ものってるガイドブック。
これでお酒の席で唄うことになっても困りません笑。
高松小唄、讃岐小唄、高松節、高松ノーエ節、高松盆踊りの唄、滝宮小唄
主な、旅館・料亭・カフェも紹介。この時代に喫茶ではなく「カフエ」と書いている点が興味深いです。
この時代の旅館。いまでも高松の街中に残る旅館というか、連れ込み宿はこういうところなのでしょうか。
川六ホテルは、いまの川六エルステージさんでしょうか。イラストがかわいい。
「船・車の時間待ちに玉藻温泉」とある高松港の近くに温泉があったのでしょうか。高松市片原町
「海上国立公園屋島」とあります。
80年前、瀬戸内海の国立公園指定の際、香川県ではどれほど賑わっていたのでしょうか。
ちょっとセクシーな塩江温泉広告。「夫婦温泉・家族温泉の設備あり」
「讃岐観光に関する各種のご相談に応じます。ご利用下さい」
観光情報の相談にものってくれるコンシェルジュ機能もあるんですね。香川県国立公園協会恐るべし。
以上、80年前の瀬戸内海国立公園指定時の香川県の観光地としての盛り上がりが
ちょっとだけ垣間見える当時の観光ガイドブックのご紹介でした。
80年後の旅のお供にはぜひ、「せとうち暮らし」か「ぼくの香川案内」をどうぞ。
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