撮影不可でしたが、貴重な図面がたくさんありました!ぜひこの機会に、高松オルネ4Fの展示に足を運んでみてください。
~沈みゆく船からの手紙~旧香川県立体育館 発見された設計図展 │ TAKAMATSU ORNE
日程:2024年8月21日~9月17日
時間:10:00~20:00 ※9/17のみ18:00まで
場所:TAKAMATSU ORNE(高松オルネ) 4階オルネアートギャラリー (香川県高松市浜ノ町1-20) [Google Maps]
-Letter from a sinking ship – Exhibition of found blueprints of the former Kagawa Prefectural Gymnasium
Dates : 21 August – 17 September 2024
Time : 10:00-20:00 *Only until 18:00 on 17 September
Venue : TAKAMATSU ORNE, 4th Floor Orne Art Gallery (1-20 Hamano-cho, Takamatsu City, Kagawa Prefecture) [Google Maps]
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建築家・丹下健三が設計した旧香川県立体育館が解体される方針が決まりました。解体方法や費用などを把握するための事業費を新年度の当初予算案に計上する方針です。香川県立体育館 保存の会は、取り壊しの中止を求めるオンラインの署名活動を展開しています。
It has been decided that the former Kagawa Prefectural Gymnasium, designed by architect Kenzo Tange, will be demolished. The government intends to include the cost of a project to determine the demolition method and costs in the initial budget plan for the new financial year. The Association for the Preservation of the Kagawa Prefectural Gymnasium is organising an online petition to stop the demolition.
旧香川県立体育館
住所:香川県高松市福岡町2-18-26 [Google Maps]
竣工:1964年8月10日
設計:丹下健三
家具:剣持勇
構造:鉄筋コンクリート造、高張力によるサスペンション構造
建築面積:1,519 m² 延床面積:4,707 m²
Kagawa Prefectural Gymnasium
Address : 2-18-26 Fukuoka town, Takamatsu city, Kagawa pref., Japan[Google Maps]
Date : Aug. 10th 1964
Architect : Kenzo Tange
Furniture : Isamu Kenmochi
Structure : Reinforced Concrete Construction, High-tension Suspended Structure
Area : 1,519 m² / Floor : 4,707 m²
雨樋
2014年10月撮影
旧香川県立体育館
住所:香川県高松市福岡町2-18-26 [Google Maps]
竣工:1964年8月10日
設計:丹下健三
家具:剣持勇
構造:鉄筋コンクリート造、高張力によるサスペンション構造
建築面積:1,519 m² 延床面積:4,707 m²
Kagawa Prefectural Gymnasium
Address : 2-18-26 Fukuoka town, Takamatsu city, Kagawa pref., Japan[Google Maps]
Date : Aug. 10th 1964
Architect : Kenzo Tange
Furniture : Isamu Kenmochi
Structure : Reinforced Concrete Construction, High-tension Suspended Structure
Area : 1,519 m² / Floor : 4,707 m²
Kagawa Prefectural Gymnasium | World Monuments Fund
In the 1950s, Masanori Kaneko, the visionary governor of Japan’s Kagawa Prefecture, invited Kenzo Tange to design two new buildings in the prefectural capital, Takamatsu. At the time, Tange was Japan’s leading architect, working on the design of the Yoyogi National Gymnasium for the 1964 Tokyo Olympics. For the Kagawa Prefectural Gymnasium, Tange used modern materials to evoke the form of a traditional Japanese wooden barge, as well as the strong and supple body of an athlete. The structure consists of a deep concrete ring carried on four massive supports, with a roof of thin concrete slabs supported by suspension cables. Inside, the sports hall lies above the entry level, which contains other facilities, including dressing rooms and offices.
A beloved landmark, the Kagawa Prefectural Gymnasium hosted local sports events in Takamatsu for 50 years, until its suspended roof began to leak and the facility was closed to the public in 2014. The leak was caused by the rusting of the suspension cables, leading to the need for their replacement if the building is to remain in use. Like the original construction of the gymnasium, its rehabilitation poses a serious technical challenge, and would necessitate further interventions to improve the building’s resistance to earthquakes. The construction of a new sports facility in Takamatsu, scheduled for completion by 2022, means that the future of Tange’s mid-century landmark currently hangs in the balance. The 2018 World Monuments Watch supports local advocates, including Japan’s architecture community, in their campaign to stimulate social demand for the preservation of the Kagawa Prefectural Gymnasium, with a new vision for its future use.
旧香川県立体育館の利活用について香川県教育委員会により、サウンディング型市場調査が行われ、その調査結果が公表されました。
A sounding type market survey was carried out by the Kagawa Prefectural Board of Education on the use of the former Kagawa Prefectural Gymnasium and the results of the survey have been published.
主な利活用の方法
提案A : 3階:演劇、現代サーカス、健康教室等のスペース 2階:丹下建築博物館 1階:カフェ
提案B : 運動機能のリハビリテーション施設とプロスポーツのクラブハウス
提案C : アート、文学、音楽等の文化の拠点施設
提案D : 3階:瀬戸内の生鮮食品を扱うマーケットやレストラン 2階:店舗、多目的室 1階:カフェ、店舗
提案E : 最新のデジタル技術を使い、子どもたちが、自由にのびのびと遊びや 運動が楽しめるプレイランド
提案F : 建物の外観を都市のモニュメントとして存続させ、敷地内に簡易的な 施設を作り、物販や展示を実施(建物内部は活用しない)
提案G : 3階 スケートボードパーク、スポーツクライミング場 2階 スポーツジム 1階 カフェ、店舗
提案H : モルック(フィンランド発祥の投てき競技)を行うことができる施設
提案I : 3階をフードコートとし、アリーナの非日常的な大空間の中での食事 を楽しむ。(1・2階には、客席を持たない小規模の店舗を置く)
提案J : 工芸、写真、建築を専攻する若年者向けのリカレント教育施設
丹下健三設計の旧県立体育館 利活用で費用面が課題に|NHK 香川県のニュース
香川県教育委員会の工代祐司教育長は「厳しい調査結果だった。ただ文化財として活用する考えはなく、今後、新たな県立体育館ができるまでに利活用の方針を決めたい」と話していて、利活用に向けて、費用面での課題が改めて浮き彫りになっています。
丹下健三の名建築が、あなたのアイデア次第で生き残る!? | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
丹下健三が1964年に設計した名建築〈香川県立体育館〉が取り壊しの一歩手前だ。しかし、有効活用のアイデア次第では存続の道が開ける。その建築的価値や魅力、希少性について、注目のカルチャー本『世界のビックリ建築を追え』(扶桑社)の著者、白井良邦が語る。
1964年(昭和39年)の東京オリンピックのため建てられた建築家・丹下健三の代表作〈国立代々木競技場〉は、その文化的・建築的価値が高く評価され、国の重要文化財に指定される見込みだ。
だが、その陰で貴重なモダニズム建築のひとつがこの世から失われようとしている……。その名も〈香川県立体育館〉。こちらも丹下健三の設計で、〈国立代々木競技場〉と同じ64年に完成した“双子”とも言える体育館である。なぜ双子かというと、これらは「吊り屋根構造」と呼ばれる、当時の世界最先端の特殊な構造でつくられているからだ。
旧香川県立体育館の利活用についてサウンディング型市場調査を行います|香川県
サウンディング型市場調査とは、県有建物や土地などの有効活用に向けた検討に当たり、
民間事業者との直接対話により広く提案、意見を求める市場調査手法の一つです。旧香川県立体育館は、建築家・丹下健三氏の設計によるもので、1964年(昭和39年)に竣工し、和船をイメージさせる独特な外観から「船の体育館」と呼ばれて県民の皆様に親しまれてきました。
しかし、竣工後50年を経過し施設の老朽化が進んだことなどから、2014年(平成26年)9月をもって閉館しました。
今回の調査は、旧香川県立体育館の建築的特長を活かした利活用の方法について、事業主体となる意向がある民間事業者の方から広く提案をいただくものです。<提案いただく主な内容>
・建物や立地、周辺環境の特長を生かした、施設の利活用の可能性
・利活用のあり方にふさわしい、具体的な建物の耐震補強・改修の考え方
※施設の改修、運営費用は、原則として、事業者の負担となります。<調査日程>
参加申込 2021年7月27日(火)~9月30日(木)
提案書の提出 2021年8月2日(月)~10月21日(木)
提案者との面談 2021年8月9日(月)~10月29日(金)
調査結果の公表 2021年12月(予定)
丹下健三の名建築が、あなたのアイデア次第で生き残る!? | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
丹下健三が1964年に設計した名建築〈香川県立体育館〉が取り壊しの一歩手前だ。しかし、有効活用のアイデア次第では存続の道が開ける。その建築的価値や魅力、希少性について、注目のカルチャー本『世界のビックリ建築を追え』(扶桑社)の著者、白井良邦が語る。
香川県立体育館 Kagawa Prefectural Gymnasium (1964) | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
1964年竣工。設計:丹下健三。舟をイメージさせる異色の作品。〈国立代々木競技場〉と同時設計で双子の関係にあたる。吊り天井の大屋根が特徴。1,300人を収容するアリーナの観客席部分は舟の先端に飛び出したような形になっていて、巨大な4本の柱で支えられている。それはこの場所が元塩田の埋め立て地で、脆弱な地盤のため、基礎工事にかかる費用を抑えるためのデザインであったという。アリーナはバレーボールやバドミントン、卓球など、さまざまなスポーツに利用できたほか、トレーニングルームやスタジオなどが併設されていた。1階ホワイエ部分の家具はデザイナー剣持勇が担当した。木の台座を使った円形スツールや受付のデスク、照明など、ジャパニーズモダンデザインの雰囲気を残している。耐震改修工事の入札不良により、2014年9月末で閉館。現在、取り壊しの危機にある。外観のみ見学可能。
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