こんなパブリックアートが、高松の港にあったらいいのに!と兼ねてから思っていた作品をついに見に来ることができました。瀬戸芸やサンポートの再開発に絡めてこの作品を是非とも瀬戸内海で実現してほしい。
アドリア海に面している海の街ザダルの海岸にクロアチア人建築家 ニコラ・バシッチ(Nikola Bašić)がつくった、『海のオルガン(Sea Organ)』。旧ユーゴスラビアの内戦によって失われた数多くの命の鎮魂の念を込めてつくられた海岸のパブリックアートです。
地面に音を奏でるパイプが埋められており、自然の波の力によって音が奏でられます。この日も多くの地元の人、観光客が、夕焼けに染まるアドリア海を眺めながら、海のオルガンの音に耳を傾けていました。祭りがあるわけでもないのに、とにかくスゴイ人。みんな楽しそう。
Sea organ (Morske orgulje)
Address : Obala kralja Petra Krešimira IV, 23000, Zadar, Croatia [Google Map]
The Sea organ (Croatian: Morske orgulje) is an architectural sound art object located in Zadar, Croatia and an experimental musical instrument, which plays music by way of sea waves and tubes located underneath a set of large marble steps.
Chaotic reconstruction work was undertaken in an attempt to repair the devastation Zadar suffered in the Second World War. The frantic reconstruction turned much of the sea front into an unbroken, monotonous concrete wall.
The device was made by the architect Nikola Bašić as part of the project to redesign the new city coast (Nova riva), and the site was opened to the public on 15 April 2005. The waves interact with the organ in order to create somewhat random but harmonic sounds.
The Sea Organ has drawn tourists and locals alike. In addition, white marble steps leading down to the water were built later. Concealed under these steps, which both protect and invite, is a system of polyethylene tubes and a resonating cavity that turns the site into a large musical instrument, played by the chance-based results of the wind and the sea waves.
In 2006, the Sea Organ was awarded with the prize ex-aequo of the fourth edition of the European Prize for Urban Public Space.
海のオルガン(英:Sea organ、クロアチア語:Morske orgulje)または「シー・オルガン」とは、クロアチア、アドリア海の一部のit:Canale di Zara沿岸の都市ザダルの海岸に作られた建造物である。
これは、海の波によって生み出される水の流れが、巨大な大理石で作られた階段の下に設置した管の中を通ることで圧縮された空気が押し出されてくることを利用した、創作楽器(英語版)である。波の動きは、幾分無秩序だが調和的な音を奏でてくれている。この装置はクロアチア人の建築家であるニコラ・バシッチ(Nikola Bašić(en))によって、新都市海岸(Nova riva)再デザイン・プロジェクトの一環として造られた。この海岸は2005年4月15日にお披露目された。歴史
第二次世界大戦に被災し、荒廃したザダルの再建を目的とした、統一感の欠落した乱雑な再開発が、海岸の波打ち際を、あたり一面コンクリートの護岸でできたモノトーンで面白みのない風景に変えてしまった。このため、海岸一帯は、人が寄り付かない殺風景な状態に長いこと置かれていた。そこで、シー・オルガンを作ったところ、これが、旅行者と地元民を海岸に引き寄せた。現在では、このプロジェクトは、海面へと降りる純白の大理石製階段として完成された。この階段の大理石の下に守り隠され、かつ、皆を引き寄せる音楽を奏でているものは、ポリエチレン製パイプおよび共鳴を利用して音を増幅する空洞が複数個セットになったものである。この海岸は、ただの、のっぺりとした殺風景な護岸から、風と海が演じる巨大な楽器へと変貌を遂げた。2006年、海のオルガンは、都市公共空間におけるヨーロッパ大賞に選出された。
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