2022年の伊吹島(いぶきじま)のいりこ漁解禁日は、6月13日(月)!讃岐うどんのダシに欠かせないイリコのカタクチイワシ漁が、瀬戸内海の燧灘(ひうちなだ)で解禁されました。15軒の網元が朝5時半に出漁!
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香川県の西、燧灘(ひうちなだ)では、全長300mもの網を2艘の船で引くカタクチイワシ漁が盛んで、例年6月中旬より9月中旬にいりこ漁が行われます。このカタクチイワシを茹でて乾燥させたものが、讃岐うどんに欠かせない『いりこ』です。伊吹島は、香川県観音寺港から定期船に乗って25分(大人600円)のところにある島。人口323人(令和2年国勢調査)、周囲6.2kmの小さな島です。伊吹島独特の漁『バッチ網漁』は、網を引く本船2隻、魚群を探す探知船1隻、とった魚を運ぶ運搬船1隻の合計4隻で行うカタクチイワシ漁です。
伊吹いりこは、漁獲から加工まで網元が一貫して生産します。好漁場の燧灘(ひうちなだ)の真ん中にある伊吹島は、漁場と「イリバ」と呼ばれる加工場が非常に近く、魚を獲ってから短時間で加工することができるので、高品質のいりこを生産することができます。魚を獲ってからたったの30分で煮沸。伊吹いりこの旨さの秘密はこの加工の速さにあります。
The opening of the Ibukijima iriko fishing season in 2022 will be on Monday 13 June!
In Hiuchi-nada, west of Kagawa Prefecture, anchovy fishing is popular, with two boats pulling nets up to 300 m long. Boiled and dried anchovy is iriko, an essential ingredient in Sanuki udon noodles. Ibukijima is a 25-minute boat ride (600 yen for adults) from Kanonji Port in Kagawa Prefecture. It is a small island with a population of 323 (according to the 2020 census) and a circumference of 6.2 km. Batch net fishing, which is unique to Ibukijima, is an anchovy fishing method involving four vessels: two boats pulling nets, one boat searching for fish and one boat carrying the fish caught.
Ibuki Iriko is produced by the netters from the catch to processing. Ibuki Island is located in the middle of Hiuchi-nada, a good fishing ground, and the fishing grounds and the processing area, called ‘iriba’, are very close to each other, allowing processing in a short time after the fish are caught, thus producing high-quality iriko. The fish are boiled in just 30 minutes after being caught. This speed of processing is the secret behind the delicious taste of Ibuki iriko.
“Hiuchinada” which is located at center of Seto Inland Sea, western Kagawa pref. boasts a fishing industry of sardine. Dry sardine is essential for soup of Sanuki Udon.
2018年7月24日撮影
伊吹島
イリバと呼ばれるいりこの加工場
好漁場として知られている燧灘(ひうちなだ)の真ん中にある伊吹島だからこそ、採れたての新鮮なイワシを水揚げしてすぐにイリコに加工できることが、伊吹島のイリコの産地としての圧倒的な強みです。
この日は休漁日の火曜日ということで、つくったイリコを荷造りして船に積んでいました。
イリコの選別している工場にお邪魔させていただきました。
いりこは、大羽・中羽・小羽・カエリの4種類があります。
大羽(おおば):8cm以上。6月上旬~下旬。うどん出汁
中羽(ちゅうば):6~8cm。7月下旬~9月上旬。出汁
小羽(こば):4~6cm。7月中旬~8月上旬。そのまま、あっさりとした出汁
カエリ:3~4cm。7月上旬~中旬。そのまま、佃煮
いりこ
道具
島の造船所
The breakwater built in Edo period at Ibukijima island, Seto Inland Sea
伊吹島(いぶきじま)真浦港東波止場の古い石積み。積まれたのは江戸時代。 真浦港の東波止場には江戸時代、文化文政(1804年〜1830年)の頃築造された石積の防波堤があります。石は伊吹島の安山岩。
両墓制
NHK鶴瓶さんの家族に乾杯でも使われたスポットです。
夏の雲
2013年6月13日
写真:宮川製麺所(香川県善通寺市中村町1-1-20)
Miyakawa Udon (1-1-20 Nakamura town, Zentsuji city, Kagawa pref., Japan)
香川県は全国でも有数のイリコの産地。特に伊吹島(いぶきじま)の伊吹いりこは、えぐみや雑味が少ないダシがとれることから、料理家の辰巳芳子さんが愛用されていることでも有名です。
Kagawa pref. is one of the most famous producing site of dry sardines in Japan. Especially, Ibuki island’s dry sardines which are called “Ibuki iriko” are high quality. And Ms. Yoshiko Tatsumi who is famous cuisine professional uses “Ibuki Iriko” habitually.
いりこ生産は鮮度が命。伊吹島は漁場のちょうど真ん中に位置しているため、漁場と加工場がとても近く、漁獲から煮沸までの時間がとても短いことが品質のよい伊吹いりこをつくることができる秘密でもあります。
Important aspect of producing dry sardines are fresh. Because Ibuki island is located at center of fishing place, they can process fishes on the island as soon as quickly.
全国に誇る、絶品の香川県産イリコ
香川で「イワシ」と言えば、「イリコ」(煮干し)になる「カタクチイワシ」が代表種です。カタクチイワシをゆでて干したもが「イリコ」です。主な漁場である香川の西讃部にある燧灘(ひうちだな)では、全長300mにも及ぶ大型の網を2隻でひき、船の間の網に群れを追い込み、漁がされています。香川県は全国でも有数のイリコの産地。特に観音寺市の伊吹島のイリコは有名で、平成23年度に「伊吹いりこ」という名称で地域団体商標に登録され、更なる知名度の向上とブランド化に取り組んでいます。鮮度が命
鮮度落ちが早いカタクチイワシを、いかに素早く加工するか、そこにポイントがあります。漁獲された後、煮沸、乾燥という工程をたどって、乾物のイリコになりますが、漁獲から煮沸までにかかる時間をいかに素早くするか、この時間で品質が左右されると言われています。特に伊吹島は漁場の真ん中に位置しているので、どこで獲ってもすぐに伊吹島に運び、加工することができるため、品質のよいイリコができるのです。また、漁獲から加工までを「網元」と呼ばれる網や漁船を有する漁業者が一貫して行い、時間のロスが少ないことも、香川県産イリコの特徴です。煮沸後は10~20時間かけて乾燥させ、漁獲から1~3日後には専門商社に販売され店頭に並ぶことになります。瀬戸内海の恵まれた環境と、漁獲から加工に至るまでの人々の熟練した手によって、絶品のイリコが誕生しています。
伊吹いりこ”とは
伊吹島の沖合で漁獲されたカタクチイワシを用い、伊吹島で加工された煮干魚類で、伊吹漁業協同組合が取り扱うものをいいます。サイズにより、大羽、中羽、小羽、カエリという銘柄があります。「伊吹いりこ」とはこれらを総称した名称です。
「伊吹いりこ」の特徴は、漁場と加工場が非常に近く、漁獲から加工まで網元が一貫して生産していることです。一貫生産体制による鮮度が、上質な伊吹いりこを生み出しています。
また、食品添加物は使用しておりませんので、安心してお使いいただけます。
「いりこ飯」は、いりこと呼ばれる煮干しを使った炊き込みごはん。瀬戸内海では、いりことなるカタクチイワシの漁が盛んで、とりわけ西讃(香川県西部)地域に位置する伊吹島周辺は有数のいりこの産地として知られている。
いりこづくりは、鮮度が重要である。漁獲されたカタクチイワシは、わずか30分間で伊吹島に運ばれ煮沸される。この漁獲から加工までの作業を同じ業者が一貫しておこなう体制が、上質ないりこの生産に繋がる。漁獲から店頭に並ぶまでは1~3日。スピードを重視するカタクチイワシ漁だが、水揚げには細心の注意を払う。魚体を傷つけないよう、網に魚が入る量を加減するには熟練の技を必要とする。
穏やかな瀬戸内海で生産されるいりこは、濃厚で旨味の強い出汁がとれる。香川県では、いりこ出汁が、和食料理に欠かせず、名物の讃岐うどんをはじめ、さまざまな家庭料理にいりこ出汁が使われている。また、いりこの身も、煮物や天ぷらとして食べることが多く、食文化を支える代表的な食材の一つである。
伊吹島は例年6月中旬より9月中旬の漁期にイリコ漁を行っています。この間に島をおとずれると、いわし漁網元の加工場(イリバと呼ばれる)ではせわしくイリコ生産が行われていますが、そこで出会うのが「釜揚げ」です。
ひうち灘パッチ網でカタクチイワシを漁獲。パッチ網とは、網を引く2隻の漁船と魚の群れを探す探知船、とれたカタクチイワシを運ぶ運搬船の4隻で魚群を囲い込んで水揚げする、伊吹島独特の漁です。
通りすがり
ひうちなだ ね
yousakana
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