俵札(たわらふだ)。お遍路さんを接待したときに受け取った納札を保存しておくための俵。この俵にお札を挟み込んで家の梁に飾り、家内安泰を願う風習があります。ごく普通に行っていたことから「俵札(たわらふだ)」という呼び名自体は最近のものだそうです。稲わらでできていることから、五穀豊穣の意味もあります。大きな俵になると100年ぶん以上の納札が収められているものもあるそうです。

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飯田家のお遍路資料が一般公開されています。桃農家、飯田桃園の飯田家は、さぬき市造田に1000年以上も住んでいる記録が残されています。そして、飯田桃園の販売所は四国八十八ヶ所の志度寺(86番札所)と長尾寺(87番札所)の遍路道にあり、これまで多くのお遍路さんをお接待してきました。いわば、今度の四国食べる通信6月号でお届けするのは、『お遍路さんの喉の渇きを潤してきたスモモ』というわけです。香川県さぬき市のおへんろ交流サロンにて、飯田家に古くから伝わる、お接待のお礼に収められた札を一般公開しております。お遍路の歴史を知る上でとても貴重な資料となっておりますので、ぜひこの機会に四国に来られた方は展示をごらんください。

さぬき市のお接待『俵札』230年前からの納札 特別展
日程:2016年3月19日(土)~6月19日(日)
時間:9:00~16:00
場所:おへんろ交流サロン(香川県さぬき市志度5385-8)
さぬき市内に残されていた俵札やそれに納められた札などの特別展示を行います。中には230年前のお札も。時を超えた巡礼文化を感じてみませんか。
※俵札とは…お遍路さんがお接待を受けたお礼に渡した納札をまとめて俵に詰め、家内安全・厄除として居間に飾ったもの。四国遍路の歴史を探る上で貴重な資料でもある。
主催:おへんろつかさの会
お問合せ先:商工観光課(087-894-1114)