作陶100年記念 バーナード・リーチ展
日程:2012年6月19日(火)~8月26日(日)
場所:日本民藝館バーナード・リーチ(1887‐1979)は、英国セント・アイヴスを拠点に作陶を続け、15回に及ぶ来日や創作活動などにより「東と西の架け橋」を目指しました。リーチの陶芸作品の特質はその陶画にあるといえますが、その美しさは17世紀の初期伊万里やオランダ陶器、そして英国のスリップウェアの絵付けに迫るといっても過言ではないでしょう。これは模様を生み出す力や、絵付けの力が脆弱になった現代から見れば奇跡のような出来事といえます。当館所蔵の優品約170点を一堂に展観します。
テマヒマ展 〈東北の食と住〉
日程:2012年4月27日(金)~8月26日(日)
場所:21_21 DESIGN SIGHT本展は、東日本大震災を受け昨年7月に開催した特別企画「東北の底力、心と光。 『衣』、三宅一生。」に続き、三宅一生とともに21_21 DESIGN SIGHTのディレクターを務める、グラフィックデザイナー 佐藤 卓とプロダクトデザイナー 深澤直人の視点から、東北の「食と住」に焦点を当てるものです。
東北のものづくりには、合理性を追求してきた現代社会が忘れてしまいがちな「時間」の概念が、今もなお生き続けています。長く厳しい冬を越すなかで、繰り返し根気よく行われる手仕事。暦に寄り添い素材を準備する、自然が息づく謙虚な暮らし。未来を考えるデザインの観点からも注目したい、「手間*1」のプロセス、「ひま*2」(時間)というプロセス。テマヒマかけた東北のものづくりが可能としてきた特色や魅力、そして何よりその考え方を、私たちはどのように明日につないでいけるのでしょうか。
本展に向けて、デザイナーをはじめ、フードディレクター、ジャーナリスト、映像作家、写真家で構成されたチームが、東北6県の「食と住」をめぐるリサーチを行ないました。歴史のなかで培われた独自の伝統を継承する農家。時代や社会の動きを見つめ手仕事を再興する職人。若い才能とともに新たなものづくりの可能性を開拓する工房……。粘り強く前向きな東北の人々との出会いが、展覧会というかたちに結実します。
会場では、佐藤 卓のグラフィックと深澤直人の空間構成により、東北のテマヒマかけた「食と住」にまつわる55種の品々を、撮りおろしの映像や写真とともに紹介します。東北の文化や精神を背景に生まれたものづくりから、今後のデザインに活かすべき知恵や工夫を探ります。
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