香川の歴史好きの皆さんは、讃岐国府確定の話題で湧いておりますが、
実は東かがわでもなかなか興味深い発見があったようです。
東かがわ市の山下岡前遺跡から平安時代のものと思われる
2~3m級の立派な仏像の一部が発見されたそうです。
讃岐国の周辺部にも関わらずこのような仏像がみつかるということは、
相当な権力者がいた可能性があるそうです。
せとうち暮らしでもおなじみ考古学者の乗松真也さん曰く、
「讃岐国の周辺部にあたる地域に立派な仏像があったのは予想外。
相当な権力、財力を持つ有力者がいたのではないか」
とのことです。
山下岡前遺跡 (やましたおかまえいせき) 現地説明会
日程:2013年2月16日(土) 13:30
場所:東かがわ市立白鳥小学校の北西約500m (地図)
連絡: 0879-25-5502 (香川県埋蔵文化財センター 山下岡前遺跡 発掘現場 事務所)
「山下岡前遺跡に螺髪」読売新聞。地方の寺院でも、きちんとした仏像を置いていたことがわかる重要な資料。なお、当時の寺院は仏教施設であるとともに、最新の技術を用いた建築物・モニュメントでした。明日、2/16、現地で解説します。 twitter.com/BlueTanzaku/st…
— norimatsuさん (@BlueTanzaku) 2013年2月14日
東かがわ市湊の山下岡前遺跡から、平安時代(9世紀)の建物2棟の遺構と、仏像の縮れた巻き髪「螺髪(らほつ)」1個が見つかり、県埋蔵文化財センターが14日発表した。南側に白鳥廃寺跡(奈良~平安時代中頃)があることから、僧坊など関連施設があったとみている。
建物跡は一方が縦4・2メートル、横10・5メートル、もう一方は縦3・6メートル、横9メートル。鉄くずも出土し、寺の建設に必要なクギなどを作る施設が含まれている可能性もあるという。
螺髪は直径4センチ、高さ4センチの粘土製。その大きさなどから、畿内では一般的な高さ2~3メートル級の座像のものとみられる。
同センターは、国道11号バイパスの建設工事に伴って調査していた。
乗松真也・文化財専門員は「讃岐国の周辺部にあたる地域に立派な仏像があったのは予想外。相当な権力、財力を持つ有力者がいたのではないか」と話している。
現場は市立白鳥小学校の北西約500メートル。現地説明会は16日午後1時30分。問い合わせは現地事務所(0879・25・5502)。
山下岡前遺跡 (やましたおかまえいせき)
山下岡前遺跡は東かがわ市湊(みなと)にある遺跡です。2012年11月~2013年2月で発掘調査をしています。平安時代の建物が建っていました
谷を埋め立てた土を掘り下げると、その下から平安時代の柱穴がいくつも出てきました。
柱穴は1辺80㎝程度の隅丸の四角形です。柱穴の並びを検討すると、建っていた建物の大きさや配置などを推測することができます。検討の結果、谷に平行して塀を設け、その内側に建物を2棟並べていたことを確認しました。
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