塩塚高原は愛媛県と徳島県の県境に位置する標高1,043mの草原で、古くは阿波と伊予を結ぶ塩の運搬路に由来する地名を持ちます。100年以上前から茅葺き屋根用の茅を採取する採草地として利用され、その管理のために山焼きが行われてきました。採草の衰退とともに1960年代に山焼きは一度中断しましたが、草原の維持と生物多様性保全のため、徳島側では1987年に、愛媛側では2007年に再開されました。

現在の山焼きは、夜に徳島県側、翌日に愛媛県側で実施され、約20ヘクタールの草原が焼かれます。防火帯を設けた「囲みこみ」方式により安全に行われ、炎が尾根を走る様子は多くの観光客を惹きつける春の風物詩となっています。山焼きは草原の森林化を防ぎ、希少な草原植物の生育環境を保つ重要な役割を果たしていますが、地域の過疎化により担い手の確保が課題となっています。

The Shiotsuka Highlands is a grassland situated on the border between Ehime and Tokushima Prefectures at an altitude of 1,043 metres; its name derives from the ancient salt transport route that linked Awa and Iyo. For over a century, it has been used as a grazing ground for harvesting thatch for thatched roofs, and controlled burning has been carried out to manage the land. Although the burning was suspended in the 1960s following the decline of thatch harvesting, it was resumed in 1987 on the Tokushima side and in 2007 on the Ehime side to maintain the grassland and conserve biodiversity.

The current controlled burning takes place at night on the Tokushima side and the following day on the Ehime side, covering approximately 20 hectares of grassland. The practice is carried out safely using the ‘enclosure’ method, which involves creating firebreaks, and the sight of the flames racing along the ridges has become a springtime tradition that attracts many tourists. Whilst controlled burning plays a vital role in preventing the grasslands from becoming overgrown with trees and in preserving the habitat of rare grassland plants, securing people to carry out the work has become a challenge due to the depopulation of the region.

塩塚高原
住所:徳島県三好市山城町平野 [Google Map]
住所:愛媛県四国中央市新宮町上山 [Google Map]

Shiozuka Plateau
Address: Hirano, Yamashiro-cho, Miyoshi City, Tokushima Pref., Japan [Google Map]
Address : Kamiyama, Shingu-cho, Shikokuchuo city, Ehime pref., Japan [Google Map]


塩塚高原は、四国山地の中央部、愛媛県四国中央市と徳島県三好市の県境に広がる標高1,043mの高原で、周囲をコナラやアカマツなどの二次林に囲まれた広大なススキ草原が特徴です。地名の「塩塚」は、かつて阿波と伊予の間で塩を運搬した道に由来すると伝えられています。

2026/03/29撮影

野焼きの跡。四国中央市側は1週間前に野焼きを終えてます。


この草原は自然のままに成立したものではなく、地域の人々が茅葺き屋根の材料を得るために草を刈り、山焼きを続けてきたことで維持されてきた半自然草原です。人の手入れが途絶えると、温暖で降雨の多い気候の影響により、草原は短期間で低木や森林へと変化してしまいます。そのため、山焼きは草原景観を守るだけでなく、希少な草原植物や多様な生物の生息環境を保全するために欠かせない営みとなっています。


緑泥片岩


登りの階段


上から見た駐車場


神事


消火のための道具。水散布機、ジェットシューター。林野火災の残火処理などに使われる、操作性の高い背負式消火水のう。


「すぎしば」と呼ばれる火消しぼうきで、炎をコントロールします。


お供え物


山の北方向は瀬戸内海


高原の周辺は、コナラ、アカマツ、ブナ。100年以上前から、茅葺き屋根(かやぶきやね)の材料として、茅(かや / イネ科ススキ・チガヤ、カヤツリグサ科スゲなど)の採草地として利用されてきました。採草地が森林になるのを防ぐために伝統的にこの山焼きが行われてきました。


点火


春に行われる山焼きでは、夕暮れとともに尾根沿いに火が放たれ、炎の帯が夜の草原をゆっくりと進んでいきます。焼け跡は一面黒くなりますが、やがて新芽が芽吹き、初夏には鮮やかな緑の草原が広がります。秋にはススキが黄金色に輝き、四季折々の景観が訪れる人々を魅了します。


カメラマンの皆さん


現在、塩塚高原はキャンプや登山、パラグライダーなどが楽しめる自然観光地として多くの人に親しまれています。一方で、山焼きを担う地域社会は過疎化と高齢化に直面しており、この貴重な草原環境と伝統行事を将来にわたって継承していくことが大きな課題となっています。


塩塚高原は、人の営みと自然の循環が生み出した景観と生態系を今に伝える、四国を代表する文化的自然環境の一つといえるでしょう。

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塩塚高原 – Shiozuka Plateau

塩塚高原は、徳島県と愛媛県の県境を超えて広がる標高1043mの塩塚峰に広がる約100ヘクタールの高原です。新緑の草原、ススキ野原、雲海、キャンプなどの絶景を楽しむことができます。

The Shiozuka Plateau is a plateau of about 100 hectares spread over Shiozuka Peak, 1043 m above sea level, which extends over the border between Tokushima and Ehime Prefectures. It offers spectacular views of fresh green grasslands, fields of silver grass and sea of clouds.

2021/04/01撮影

塩塚高原 - Shiozuka Plateau

塩原高原
住所:徳島県三好市山城町平野 [Google Map]
住所:愛媛県四国中央市新宮町上山 [Google Map]

Shiozuka Plateau
Address: Hirano, Yamashiro-cho, Miyoshi City, Tokushima Pref., Japan [Google Map]
Address : Kamiyama, Shingu-cho, Shikokuchuo city, Ehime pref., Japan [Google Map]

三好百景 – Best 100 Sights of Miyoshi – PDF

塩塚高原
三好市山城町平野
徳島県と愛媛県にまたがって広がる高原。ススキ野が広がり、雲海や満天の星空も見ることができます。ポートレート撮影に来られる方も多いです。

塩塚高原 – Wikipedia

塩塚高原(しおづかこうげん)は、徳島県三好市山城町と愛媛県四国中央市新宮町の境界に位置する標高1,043mの塩塚峰に広がる高原。徳島県観光協会・徳島新聞社選定とくしま88景。

塩塚高原は近年まで地元農家に茅肥採取地として活用されていた。良質な茅肥を守るための野焼きが現在も行われている。数少ない観光型里山の一つとも言える。塩塚はもともと愛媛での呼称で、徳島ではドウメキ山と呼ばれていたようである。春は野焼き(山焼き)、夏から秋にかけてはパラグライダー、キャンプ、ススキが、また夜遅くには満天の星が観賞出来ることでも有名。

塩塚峰を挟んで、高原の北側に三好市の塩塚高原キャンプ場、西側に四国中央市の霧の高原、東側に三好市の塩塚高原展望台がある。高原内の施設を利用することにより、キャンプ、オートキャンプ、パラグライダー、サイクリング等が可能である。

イベント
・塩塚高原野焼き – 4月上旬。天候に恵まれれば第一土曜日夜に『野焼き』として三好市側、翌日の昼に『山焼き』として四国中央市側を焼く。春の恒例行事。
・月見の宴 – 9月下旬。
・塩塚高原ウォーキング – 10月。
・塩塚鳥人間パラグライダー・仮装フェステバル – 11月上旬。

霧の高原 | 霧の森・霧の高原オフィシャルサイト

全方位に広がるアウトドアプレイゾーン幻想的な朝霧が晴れると、そこは見渡すかぎりの山なみ。標高1000メートルの高台に開けたビッグスケールの遊び場で、思いきり体を伸ばしてみる。耳をすませば、あちこちに響きわたる鳥の声。大自然を今夜一晩間借りしよう。これほどの満天の星空に包まれたのは、さていつ以来のことだろう。

朝は一面の霧、昼は瀬戸大橋まで望める抜群の眺望、夜は息を呑むほどの満天の星空。塩塚峰に広がる霧の高原は、登山・ハイキング・キャンプなどの絶好なアウトドアプレイゾーンとして、さらに近年ではパラグライダーのメッカとしてその名をはせています。凛とした清涼な風、やむことのない野鳥のさえずり、そして何より目の前の大パノラマを体感していただきたい360度の大自然です。涼しさが自慢の霧の高原のベストシーズンはやっぱり夏休み。8月の日中でも木陰に入るとすごしやすいくらいです。ただし、この頃にはお客さまが大勢お見えになり、キャンプやバーベキューでごったがえします。9月に入ると一気にシーズンオフとなってテントで泊まるにはやや寂しい気もしますが、実はこの頃、霧の高原一帯は一面ススキが広がってえもいわれぬ美しさ。10月上旬の紅葉や下旬の早朝頃に眼下に広がる雲海も見逃せません。

塩塚高原キャンプ場|徳島県三好市の塩塚峰に広がるキャンプ場

山々の緑とおいしい空気に囲まれた高原の休日豊かな自然に囲まれたキャンプ場。ロッジからオートキャンプ場まで用意していますので、家族も学校行事でのご利用でもゆったり泊まれます。アクティブな子ども達や、大人の方も楽しくに一日を過ごせます。朝から元気いっぱいで遊んで、夜は美味しいバーベキュー。そしてロッジやコテージ等でゆっくり休んで。