島の新聞、リトケイこと『離島経済新聞』 vol.37。特集「島で生きるために必要なお金の話」。島々に携わる仕事人の思いを紹介する企画「島々仕事人」のコーナーにて、株式会社かもめや取締役COOの宮武周平さんが紹介されています。物語を届けるしごとで、ポートレイトの撮影をさせていただきました。

Island newspaper “Ritokei” vol.37 features “Money for living in the islands”. Mr. Shuhei Miyatake, COO of Kamomeya, is introduced in the “Islanders at Work” section. We took some portraits of him.


島々仕事人032 株式会社かもめや取締役COO 宮武周平さん

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特集 
「島で生きるために必要なお金の話」
離島地域で生きるために必要な「お金」を特集。生活のお金、社会を維持するためのお金、島の未来を持続可能にするためのお金について、この春、娘が島を旅立つR島のシマノさん一家と考えます。島の未来を担うU40世代の意見や読者アンケートからのコメントなど、お金にまつわる島々のリアルな声もお届けします。

インタビュー
●島々仕事人 株式会社かもめや取締役COO 宮武周平さん

株式会社かもめや

会社名:株式会社かもめや (KAMOMEYA Inc.)
本社所在地:香川県高松市林町2217-44 ネクスト香川
設立年月日:2016年4月
資本金:87,096,449円(2021年4月現在)
役員:代表取締役 小野 正人
取締役:八木 俊則
社外取締役:真鍋 康正

東西450kmに渡る広大な瀬戸内エリアには、大小727もの島々が点在しています。このうち有人島は約20%の138あり、最大のものは14万人もの人々が暮らしています。一方、最小のものは0.4平方km、暮らしているのはわずか1世帯。瀬戸内には人口100人未満の小さな島が49あり、こうした島の多くでは極度の過疎高齢化が進み、商店はおろか病院・診療所もありません。気象状況により郵便や新聞も満足に届かないことがあり、生活にはチャーター船や自家用船・漁船が欠かせません。貨物輸送に多くのコストと時間がかかり気軽に日用品を買うこともできません。この状況を見て何か良い方法はないか、と考えました。当初、無人貨物船(UMV)を活用するプランや、まとめ買いとチャーター巡回船を組み合わせたコスト削減案、移動販売船など様々な方法を模索していた時、ニュースでAmazonがドローン(UAV)を活用して荷物を届けるサービスを行うことを知りました。このサービスが実現すれば問題は一気に解決するでしょう。しかし、過疎の離島でサービスを開始してくれるのはまだだいぶ先になりそうです。ならば自分で始めようと友人達に声をかけ、賛同してくれるメンバー達と準備を始めたのが、このプロジェクトのはじまりです。