絵手紙 [Link]
藤井雷

そして横浜からみなとみらい、横浜美術館の日本×画展へどうぞ。
全体的に作家のバランスがとれていて、見ていて飽きない構成。
そういう意味で企画として成功しているといえるでしょう。
松井さんは相変わらず、ただただ凄かったし、
しりあがりさんの王国は肩の力ぬけてて心地よかったし、
小瀬さんの映像とスクリーンとしての古民具をつかった作品はペピンの舞台の参考になりました。
そして、入ってすぐの作品。藤井雷さんの “絵手紙” をメモ。
家族に無事を知らせるために’自分宛に)書いた絵手紙。
全ての絵が横つなぎにつながっています。単純だけど、その数の多さに圧倒。
会期中も奄美大島から美術館に絵手紙が届き、作品が長く連なってゆきます。
 > 美大を休学し旅で行きついた奄美大島、
 > 家族に無事を知らせるために始めたのが《絵手紙》です。
 > その後、様々に変化しながら現在にいたっております。
 > そうですね・・・「つれづれなるままに、日ぐらし、硯に向ひて、
 > 心に映りゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそもの狂ほしけれ。」
 > (吉田兼好『徒然草』序の段より)この心境に何となくですが共感を覚えます。
 > 故今村紫紅氏の《熱国の巻(小下絵)》については、氏が同郷であること、
 > 絵巻き(巻子)と《絵手紙》の形状が近く、加えて氏は「ペナン、インド」、
 > 自分は「奄美大島、沖縄、台北」と、南方旅行つながりであることから選択しました。
 > 絵巻きを観ていて久々に旅に出てみたくなりました。大人、往復1枚、ペナン島まで!!
 > 藤井 雷
参考:
アーティスト・クロストーク 藤井雷×松井冬子 [Link]