うどん県に移住しながらなんなのですが、
「一番好きな食べ物は?」と聞かれて一番最初に思い出すのが、
実家の母が年越しにつくってくれる年越しそばです。

ロンドンにいたときも、香川に来てからも
毎年、年末年始だけは実家の家族と過ごしています。
甥っ子・姪っ子と遊び、祖母がみている紅白の演歌を聞きながら
この母がつくる年越しそばを食べると、家に帰ってきたなあと実感するのです。

実は私は縁もゆかりもなく四国に移住してきたと思っていたのですが、
最近になってそうではなかったことがわかりました。

香川にきてあん餅雑煮を見たとき、
普通の人は違和感を感じるところを私はなんとなく自然に食べることができました。

その時、ふと京都の父の実家で子供の頃に食べた白味噌のお雑煮を思い出して両親に尋ねると、
祖母は昔、高松に住んでいたことがあるからその時の味なのかもねと教えてくれました。

その後、祖父のお墓参りの際、祖母に聞くと
なんといま私が住んでいる高松市花園町に住んでいたんだそうです。
ちなみに花園町の近くには中屋味噌があります。

いま、こうして四国の魅力を発信するお仕事をさせて頂いているのは、
不思議な縁に惹きつけられてなのかもしれません。

今年も1年、いろいろな人に大変お世話になりました。
この恩は、いい仕事をすることで返したいと思っております。
本当にありがとうございました!