愛媛県西条市にオープンした日本初のゼロエネルギーホテル『ITOMACHI HOTEL 0』。建築設計は隈研吾さん、インテリアとランドスケープデザインをDugoutが担当。実質的な電力エネルギーを消費しない”ゼロエネルギーホテル”として、日本のホテルで初めて環境省の『ZEB(Net Zero Energy Building)』認証を取得しました。
半導体関連機器製造の株式会社アドバンテックが事業主体、国内外のホテルを数多く手掛ける株式会社GOODTIMEが企画・運営を行っています。
ITOMACHI HOTEL 0, Japan’s first zero-energy hotel, opened in Saijo, Ehime. The architecture was designed by Kengo Kuma and the interior and landscape design by Dugout. As a “zero-energy hotel” that consumes virtually no electrical energy, it was the first hotel in Japan to be awarded ZEB (Net Zero Energy Building) certification by the Ministry of the Environment.
いとまちホテルゼロ
住所:愛媛県⻄条市朔⽇市 250-7 [Google Map]
電話:0897-47-7568
建築設計:隈研吾建築都市設計事務所、
ITOMACHI HOTEL 0
Address : 250-7 Tsuitachi, Sakujo city, Ehime pref., Japan
Telephone : 0897-47-7568
2023年06月03日撮影
ゼロエネルギーホテル「ITOMACHI HOTEL 0」。実質的に電力を消費しない、日本初のゼロエネルギーホテル。いとまちに泊まり楽しむ「まち泊」を提供する新たな賑わい創出の拠点。
ITOMACHI HOTEL 0
屋根
石鎚山の恵み。自噴する地下水、うちぬきを利用した水場。石鎚山系から流れる伏流水が地下水脈に満ち、「うちぬき」と呼ばれる自噴井から、市内各所に清らかな水が湧き出ています。名水百選にも選ばれた美味しい水は、西条の人々の生活に欠かせない大切な資源となっています。
柱の曲線
タイル
建設過程の写真が展示されています。RECEPTION CAFE内のアートウォール。初回は愛媛県西条市にある出張写真館『山山写真館』によるホテルが開業するまでを追った写真展を開催します
椅子。内装もおしゃれです。
カーテン。伊予青石、西条名水うちぬきをイメージ致した色彩豊かな 特注カーテン。時間や天候により表情が変わります。株式会社パシフィックハウステキスタイルが制作。
スイーツ
愛媛在住の和紙デザイナー佐藤友佳理さんがクリエイターをつとめる「りくう」による和紙アート
マップ
伊予の青石(緑泥片岩)をモチーフにして内装などがデザインされています。インテリア・ランドスケープデザインは、Dugout Architects。愛媛県で産出される美しい青緑色と変化に富んだ模様が特徴の石で、昔から石碑や庭石などに広く利用されてきました。「うちぬき」を掘る際の地中からもよく発掘されます。ジュラ紀中期 (約2〜1.5億年前)に湖や海底に堆積した土砂から生まれた伊予青石からは、幾億年の太古の歴史を感じることができます。
伊予の青石(緑泥片岩)は、中央構造線に沿った三波川変成帯の結晶片岩で、石鎚山の基盤岩です。産総研が公開した地質サイト「地質図Navi」
鉄骨の梁のジョイント
施設
糸プロジェクト。「糸プロジェクト」は、愛媛県西条市に新しく誕生した「いとまち」に集まる人びとのための、参加型プロジェクトです。「エネルギー」「テクノロジー」「グリーンインフラ」「食」「建築」をキーワードとした、東京大学隈研吾研究室によるマスタープランを基に、遊びやすく暮らしやすい自然溢れるまちづくりを目指しています。「エネルギー・テクノロジー・グリーンインフラ・食・建築」をテーマとした商業ゾーン。災害時には「電気」「水」「食」で、お役に立てる街づくりを目指しています。
自転車置き場
屋根
店内。
ジェラート
池のある広場「つむぐひろば」。広々とした芝生と噴水がある、人々の憩いと交流のひろば。夏になると水遊びをする子どもたちで賑わいます。
西条に新たな賑わいを創出すべく、2020年に開業。東京大学隈研吾研究室がマスタープランを設計し、戸建住宅が集まる住宅ゾーンと、ホテルやマルシェなどがある商業ゾーンで成り立っています。マイクログリッドが確立された街区計画となっており、災害発生時は3日間800名分の非常用電源・水・食を提供できる防災拠点としての機能も併せもっています。西条に新たな活気を生み出すと共に、再生可能エネルギーを活用したエネルギーの地産地消、「RE100」 に向けた取り組みなども行う「いとまち」は、持続可能な社会を実現するテクノロジーとヒト・モノ・コトの交流が生み出す、新たな地方創生の形です。
広場のお店。「REGALIS」遊び心と上品さを兼ね備えたダイニングバー。ウィスキー、カクテル、クラフトビールと共に食事も楽しめます。
屋根の上に太陽光発電
「いとまちマルシェ」地元食材や愛媛銘菓、愛媛の器・工芸品など、バラエティ豊かな製品を取り揃え「ワクワク・いい物をお届け」するセレクトショップ。
お弁当やイタリア食材もあります。「FOOD GARDEN ITO」。イタリアン食材、スイーツ、デリカ、お弁当、熟成肉など、豊かな「食」と出会えるフードガーデン。併設のイートインも利用可能です。
ワイン専門
お肉
いいお肉が並んでいます。
ヨーガ Yoga。イタリアのフルーツドリンク。
お弁当や飲みもを買って屋根の下で頂きます。
しらすと卵のお弁当。美味しい
たまごサンドとトマトレタスサンド。こちらも美味しかったです。しかも安い。
池で遊ぶときのルール
市民緑地(紡ぐ広場)案内図。御舟川(おふながわ)の自然環境を活かして整備されています。
橋のベンチ
御舟川(おふながわ)
【公式】ITOMACHI HOTEL 0 日本初ゼロエネルギーホテル
日本初のゼロエネルギーホテル「ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)」のコンセプト
0からめぐる 愛媛のたのしみ。
ITOMACHI HOTEL 0 は、水の都ともいわれる愛媛県西条市に創られた日本初のゼロエネルギーホテルです。 水がめぐり自然の恩恵を受けることで人の多様な営みが生まれてきたように、ホテルがゼロエネルギーにはじまる環境への取組を実践することで新しい循環を生み出すことを目指します。 そして、この地を訪れた方に西条ひいては愛媛が持つ豊かさを体験いただく機会も提供し、自然と人の営みが共存した滞在をたのしんでいただければと考えております。ホテルから生まれる つながり、にぎわい。
宿泊するだけの施設ではなく、様々な人とのコラボレーションやホテル発のイベントを通して、西条に暮らす人々、訪れる人々のつながりを生み出します。そして、そのつながりから西条のにぎわいを生み出し未来へとつなげます。いとまちをめぐり、 たのしむ。
ITOMACHI HOTEL 0が提唱する「まち泊」は、ホテルでの滞在に留まらず、いとまち、そして西条をまるごと味わう体験です。うちぬきをはじめ、マルシェでの買物やゼロエネルギーツアーなどを通し、西条で暮らせば実感する豊かな環境をたのしんでいただけます。いとまちにある ホテルならではのこだわり。
日本初のゼロエネルギーホテルとして、エネルギー以外でも環境負荷を抑えたホテル運営を行うべく、様々な取り組みを行なっています。地域の循環の中で生まれる、西条ならではのモノやコト。自然にも良くて、人にも良いめぐりを意識しサステナブルなホテルとしてのあり方を追求します。
日本初のゼロエネルギーホテル「ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)」2023年5月27日(土)オープン。建築設計は隈研吾氏。|株式会社GOODTIMEのプレスリリース
グローバルでの半導体関連機器製造を中心に、近年は再生エネルギーや地方創生・まちづくり事業も展開する株式会社アドバンテック(本社:愛媛県西条市、代表取締役:山名正英・首藤信生)と、「SORANO HOTEL」「白井屋ホテル」「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」など国内外で話題のホテルを多数手掛けてきた株式会社GOODTIME(本社:東京都渋谷区、代表取締役:明山淳也)は、日本初のゼロエネルギーホテル「ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)」を隈研吾氏の建築設計により、愛媛県西条市に2023年5月27日(土)開業します。
日本初ゼロエネルギーホテルが加速させる脱炭素社会への取組
建物用途別のエネルギー消費量においてホテルは飲食店に次いで床面積あたりの電力使用量が多く、これを実質ゼロにすることは脱炭素社会を加速させる大きな可能性を秘めています。ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)は、ホテル運営において、実質的に電力エネルギーを消費しない「ゼロエネルギーホテル」です。日本のホテルで初めて環境省が定める「ZEB」の認証を取得し、自然環境に負荷をかけることなく、たのしみを創り出す、これからの時代の持続可能な観光及び宿泊体験を多くの人に届けていきます。
ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)に訪れた方はゼロエネルギーの仕組みが一目で理解できるインフォグラフィックスやエネルギー循環を学べる体験ツアーなどを通じて、知的好奇心を刺激しながら、日々の暮らしを支えるエネルギーへの新たな気づきを得ることができます。企業や自治体様からの視察も随時承っておりますので、ご希望の方は以下のメールアドレスよりお気軽にお問い合わせください。
客室——西条の自然のめぐりを感じ、くつろぎのひとときを
ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)では日々当たり前のように使用するエネルギーと向き合うきっかけを提供しながら、滞在を通して、ここにしかない「愛媛のたのしみ」を感じられる仕掛けをご用意しています。
館内のインテリアとランドスケープデザインはDugout Architectsが手がけ、愛媛県西条市でみられる自噴井「うちぬき」や、約2億年前に海底に堆積した岩が日本列島のできる地殻変動の際に隆起し地表に現れた「伊予青石」の美しい色合いをモチーフにデザインしました。
客室は趣の異なる2つのタイプをご用意しています。伊予青石本来の色味を基調に、ビジネスからご家族・グループでのご旅行まで多様なニーズに合わせた「いとまち」での滞在を気軽にたのしめるHOTELタイプ。旅館を現代的に解釈した上質なプライベート空間で温泉と共に贅沢ないとまち滞在を大切な方と楽しめる全室露天風呂付きのVILLAタイプ。
また、森林から供給される木質由来の再生可能な非可食バイオマスを使用したTarkett社の再生塩ビシートやジーンズの端切れを活用したSTELAPOP社の天板、再生ガラスを活用したベンチなど、館内の様々な場所に素材の循環を感じる工夫を施しました。
食——管理栄養士監修による、愛媛の豊かさを五感で楽しみ健康につながる体験を
ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)内にあるRECEPTION CAFEでは、地元愛媛の産地から仕入れた旬の野菜や果物をたっぷり使った食事をデリカテッセンスタイルでご提供します。さらに管理栄養士監修の元、全粒粉・はだか麦・玄米など、栄養価が高く食物繊維豊富な食材をふんだんに活用し、厚生労働省が定める日本人の栄養摂取基準から、健康を促進する抗酸化作用等のある栄養素が+10%、カロリーは-10%になるよう基準を設けています。
監修に、MAISON CINQUANTECINQなど代々木上原を中心に数々の人気レストランを手掛けるシェルシュ代表兼エグゼクティブシェフの丸山智博氏を起用し、好きなものを選んで食べても健康につながる食体験を訪れた方にお届けします。
アメニティ——自然や地域のめぐりを意識したこだわりの品々
日本初のゼロエネルギーホテルとして、自然のめぐりや地域の循環のなかで生まれる、愛媛、そして西条ならではのアメニティをご用意しました。
(一例)
・国の伝統工芸品に指定される砥部焼の窯元「遠藤窯」によるホテルオリジナル湯呑・急須(一部客室のみ設置)
・愛媛県松山市で豆からこだわった一杯を提供する「ICOI COFFEE」によるオリジナルドリップパック
・愛媛県で90年以上も愛される西条発の銘菓「たぬきまんじゅう」(HOTELタイプのみ)
・西条産のお米を使った懐かしくも新しい美味しさのある「ひなのやのポン菓子」(VILLAタイプのみ)
・根も、葉も、茎も。植物まるごとの生命力を活かしたオーガニックコスメブランド「NEMOHAMO」のバスアメニティ
・GOTS認証を取得した糸を今治の工場で丹念に織り、西条のうちぬき水を使って洗い上げる「Nokton」(VILLAタイプのみ設置)
・愛媛有数のお茶どころ新宮町にて、古くから栽培・製造・販売を一貫して行ってきた新宮茶のパイオニア「脇製茶」の緑茶
・いとまち散策をより楽しくするホテルオリジナルのエコバッグとタンブラー
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