プレゼンテーションボードや展示のパネルなど
グラフィックの仕事をする時 いつも意識していることがあります。
それは“引き”“寄り”
美術館で絵画を見るとき
絵の前に立って全体の構成をみたり
近くに寄って絵筆の後や色の重なりなど細部に目を配ります。
これを意識的に表面のしかけとして施してみる。
言い方を変えると 情報の解像度に幅をもたせる といふ事なのかな。
最低限必要な情報とは別に
寄った時に初めて見えるような小さな文字を配置する。
それは気が付かない人は気が付かない。そんな発見する楽しみ 遊びを施す
いま流行のユニバーサルデザインってやつも同じ問題を抱えている。
老若男女 健常者/障害者 全ての人が同じような体験を教授することができるデザイン。
そんなフラットなデザインが本当に人に発見や喜びを享受することができるのか。
言い方変えると もっと起伏のあるデザインがあってもいいじゃん。
目的地にたどり着くまでの多様な選択肢があって
車椅子の人がいけない場所 車椅子の人しか行けない場所
そういうのがあってもいいんじゃないかとも思う。
老人も若人もエレベーターやらエスカレーターで甘やかすから
足腰弱くなるんじゃん。
東京タワーだろうが六本木ヒルズだろうが階段で駆け上がれ!
とちょっと暴力的な発言が続きましたが
このより多くの人が多様な選択肢の中から多様な経験を享受できるような空間。
ノンフラットユニバーサル
それが僕の卒業制作の下北沢でやりたかったテーマなのですが
これはもっと考えないといけませんな。
という事を東京を散歩しながら豊かな起伏を感じて想ひました。