1980年に国の重要無形民俗文化財に指定された『弘前ねぷた』。なんと2022年5月、「こんぴらさん」として親しまれている金刀比羅宮(ことひらぐう)のお膝元・香川県琴平町と、青森県弘前(ひろさき)市が連携して『四国金毘羅ねぷた祭り』が開催されました!2020年にコロナで中止になった金毘羅歌舞伎の演目『義賢最期(よしかたさいご)』を題材にした高さ約8mの巨大な扇ねぷた。昇降・回転しながら町内を練り歩く姿は圧巻でした!ねぷた絵師・三浦呑龍(みうらどんりゅう)さんによるライブ制作もありました。
The Hirosaki Neputa was designated an Important Intangible Folk Cultural Asset of Japan in 1980. In May 2022, the Shikoku Konpira Neputa Festival was held in collaboration with Kotohira-cho, Kagawa Prefecture, home of the Konpira Shrine, popularly known as Konpira-san, and Hirosaki City, Aomori Prefecture. A giant fan neputa of about 8m high, based on the theme of the Konpira Kabuki play ‘Yoshikata Saigo’, which was cancelled in Corona in 2020. The sight of it parading through the town, ascending, descending and rotating, was a sight to behold! There was also live production by Neputa painter Miura Donryu.
四国金毘羅ねぷた祭り
日程:2022年5月27日(金)・28日(土)
場所:香川県琴平町 [Google Map]
高さ:約8m
題材:義賢最期(よしかたさいご)」
絵師:ねぷた絵師 三浦呑龍(みうらどんりゅう)さん
Shikoku Kinpira Neputa Festival
Date: 27 (Fri) and 28 (Sat) May 2022
Location: Kotohira Town, Kagawa Prefecture [Google Map]
高さ:約8m
Height: approx. 8 m
Subject: “Yoshikata Saigo” (Yoshikata’s last days)
Painter: Neputa painter Mr Miura Tunryu
2022年5月28日撮影
鶴
雲、蔦
ん
桜
弘前ねぷた三百年祭
すごい迫力
想像していたよりも結構速いスピードで町を駆け抜けていきます。
橋
町
路地の幅、ぎりぎり
子どもたちは肩車の特等席
少しレトロなデザインの街灯が似合います。
道路標識など障害物があるところではこのように折り畳める仕様になっています。よくでききていて感心します。
下におろした状態から
上に昇るとこんなに高く。高さ約8mになります。
四国金毘羅ねぷた祭り
日程:2022年5月27日(金)・28日(土)
場所:香川県琴平町 [Google Map]
高さ:約8m
題材:義賢最期(よしかたさいご)」
絵師:ねぷた絵師 三浦呑龍(みうらどんりゅう)さん
Shikoku Kinpira Neputa Festival
Date: 27 (Fri) and 28 (Sat) May 2022
Location: Kotohira Town, Kagawa Prefecture [Google Map]
高さ:約8m
Height: approx. 8 m
Subject: “Yoshikata Saigo” (Yoshikata’s last days)
Painter: Neputa painter Mr Miura Tunryu
天保6年(1835年)に建設された現存する日本最古の芝居小屋を有し、昭和60年(1985年)から絶え間なく続いてきたこんぴら歌舞伎が令和2年、令和3年と、2年連続開催されないことについて、こんぴら歌舞伎を愛する全国の方々や町民の方々から悲しみの声が上がりました。そこで、琴平町として、地域を元気づけるための代替イベントを開催することになりました。当初は令和3年5月に開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染症拡大により延期され、令和4年5月に開催を行います。
弘前ねぷたが「暫」をはじめとした歌舞伎の演目を題材とすることもあることに着目し、中止となった第36回四国こんぴら歌舞伎大芝居の演目である「義賢最期」を題材として新たに描き下ろした高さ約8mのねぷたを琴平町内で運行させ、琴平町を活性化させるものです。
源平布引滝~義賢最期・実盛物語 | 歌舞伎演目案内 – Kabuki Play Guide –
平家全盛の世に、次第に追い詰められる源氏の木曽義賢。孤独な戦いの末に壮絶な最期を遂げるが、義賢から源氏の白旗を託された女の腕が奇跡を引き起こす。
木曽義賢は死の間際に、身重の夫人と源氏の白旗を、琵琶湖の百姓一家に託した。一家の家で夫人は無事に男の子(のちの木曽義仲)を産むのだが、平家の追手が迫る。必死に守ろうとする一家は、湖で網にかかった女の腕を差し出し、夫人が産んだのはこの腕だと言い逃れようとする…。
弘前ねぷたとは
国の重要無形民俗文化財にも指定され、青森県津軽地方の夏を彩る「弘前ねぷたまつり」は、毎年8月1日~7日に開催され、三国志や水滸伝などの武者絵等を題材とした大小約80台の勇壮華麗なねぷたが、城下町弘前市を練り歩く夏まつりです。笛・太鼓のお囃子(はやし)につれて「ヤーヤド、ヤーヤド」の掛声とともに、気勢をあげて大勢が山車を引きます。
「ねぷた」の呼称ですが、青森ではねぶた、弘前ではねぷたと言います。いずれにしても訛りの違いで藩政時代から明治時代の記録にも「子ムタ」「子ぷた」「ねぷた」「祢ふた」「侫武多」と様々に呼称されています。ねぷたの行事は古来旧暦で行われましたが、現在は新暦8月1日から7日に定めて行なわれています。その由来について、観光パンフレット等に坂上田村麻呂や藩祖為信にちなむ伝説が書かれていたりもしますが、これは後年つけ加えられたもので、本来は全国各地に残る盆行事の「眠り流し」に属する行事であるとされています。ねぷたについて確実な記録は享保7年(1722年)五代藩主信寿のねぷた見物が最古であり、令和4年(2022年)には300年の節目を迎えます。また、絵画資料では、天明8年(1788年)に八代藩主信明の国入りにしたがった比良野貞彦の描いた『奥民図彙』の「子ムタ祭之図」が最古のものです。藩政時代は現在のような組ねぷたや扇ねぷたではなく、四角な燈籠に飾りをつけたものや、野菜を形どった組ねぷたであったことがわかります。琴参閣にて、ねぷたや太鼓等の展示を行います。圧巻の迫力ですので、夜間運行を見れずとも、展示だけでも十分ご満足いただけます!ねぷたは、「義賢最期」を題材にした高さ約8mの巨大な扇ねぷたと、地元琴平高校の生徒が「隅田川続俤」を題材に制作したオリジナル人形型ねぷた、本場弘前高校の生徒が制作した人形型ねぷたの計3台を用意しています。本場弘前市で作った迫力満点のねぷたと、素人ながらに一生懸命作ったどこか温か味のあるオリジナルねぷたをお楽しみください。また、実際に「弘前ねぷたまつり」で使用している太鼓なども間近でご覧いただけます。想像よりも大きい太鼓に驚くのではないでしょうか。
筆を走らせる姿は圧巻!ねぷた絵師によるねぷた制作実演・展示義賢最期を題材に絵の制作を行っていただいた絵師である三浦呑龍氏による、ねぷた絵制作の実演を行います。墨入れやろう描きも含め、ねぷた絵がどのように描かれているのかを間近でご覧になれます。町内を運行するねぷた絵は歌舞伎とのコラボということで歌舞伎の色合い等に考慮していただきましたが、生絵描きでは、「ザ・ねぷた絵」を披露してくださるとのことです!貴重な制作シーンを目に焼き付けるチャンスです!また、制作が見れなかった方も、下記の期間中は、制作したねぷた絵を展示しておきますので、ぜひ、一度ご覧においでください。
コメントを残す