小豆島の真ん中、このブログでもたびたび紹介している中山地区の農村歌舞伎舞台の茅葺屋根が
いよいよ20年ぶりに葺き替えられるそうです。
葺き替えられる前の屋根の様子を写真におさめてきました。
その他の、小豆島中山地区の記事はこちら
・江戸時代から地元に愛されている小豆島 中山農村歌舞伎をみてきました。
・江戸時代から島に伝わる半夏生の伝統行事、小豆島の虫送り
・ART SETOUCHI 夏の段。鬼太鼓座(おんでこざ)
屋根の苔がこの小屋が過ごしてきた年月の長さを想像させます。
この建物が建てられたのは、江戸時代 天保年間(1830年~1844年)以前、
高松の琴平(ことひら)の旧金丸座を参考にして建築されたと言われています。
農村歌舞伎舞台のある中山の千枚田。日本の棚田百選。
農村歌舞伎舞台保存会の矢田さん曰く、男女問わず吹き替え時の手はいくらあっても足りないくらいなので、
作業を手伝いに来てくれる方は大歓迎だそうです。
茅葺屋根の葺き替え技術なんてめったに見られるものではないので、
天気の良い日に小豆島まで足を運んで見るのはいかがでしょうか。
餅つきもある落成式は、4月初旬~中旬頃になりそうとのこと。
日程など詳細が決まりましたらこのページでお知らせします。
小豆島に集まれ!たくさんの笑顔たち:茅葺屋根の葺き替え工事 – livedoor Blog(ブログ)
こまめ食堂のお隣、中山春日神社では、中山農村歌舞伎舞台の屋根の葺き替え準備が進んでいます。1つ1つ足場が組まれ、肥土山で見た足場と同様の形が少しずつ出来上がってきました。
大工さんが半分に切ってるのはゴザ。
小豆島の歌舞伎舞台は、中を明るくするために茅葺屋根の下に瓦屋根が入っているのですが、その瓦を保護するためにこのゴザを敷き、上に板を張るのだそうです。
場所や使用状態にもよるが15-20年程度で屋根全体を葺き替えることが多いようである。ただし頂点付近は傷みが激しいので定期的な補修が必要である。
材料の確保については、元来は村落周辺に茅場と呼ばれるススキ草原があった。これは、家畜の餌などとして定期的に刈り入れを行うことで、遷移の進行を止めてススキ草原を維持していたものである。しかし、第二次大戦以降の生活の変化によって利用されなくなったことから、ほとんどが失われた。しかし、その後の減反や離農により茅場と化している場所も増えていることから、以前よりは苦労しなくなっているという。職人の確保も、若手を育成している建築会社が出現するなど、減少に歯止めが掛かろうとしている。伊勢神宮では古来神路山など宮域周辺の各所で茅を集めていたが、大正時代に茅を育成するための用地(神宮萱場)を度会郡度会町に確保した。この萱場では地元住民の奉仕により晩秋にススキが集められる。
茅の屋根の縁は見た目を美しくするため切りそろえる場合が多いが、切りそろえないほうが水はけはいい、とも言われている。
住人が自ら葺く場合は穂の部分を下にした逆葺きが行われる事が多く、業者に頼んだ場合は穂を上に向けた本葺きが行われる事が多い、前者は後者に比べ茅の使用量を2〜3分の1に押さえる事が出来、茅が滑り落ちない為施工が簡単なものの油分を含まない穂先が雨に曝される為耐久性に劣る。
費用は地域差もあるが、大体1坪あたり12万円前後(屋根全体で500万円程度)掛かるのが相場という。
参考:
小豆島に集まれ!たくさんの笑顔たち:農村歌舞伎舞台の全面葺き替え – livedoor Blog(ブログ)
小豆島町 教育・文化:芸術・文化
オリーブ情報サイト オリーブステーション:見どころ
小豆島歌舞伎ビギニング(中山農村歌舞伎): きれいなものを、みつけに ー小豆島ガールー
『中山農村歌舞伎保存会 矢田 徹 会長』 | 島島ラジオ
【小豆島】茅葺き屋根の葺き替えを見学しましょう! | 瀬戸内国際芸術祭サポーターこえび隊
中山農村歌舞伎舞台の茅葺き屋根の葺き替えが25年ぶりに行われます。こんな珍しい行事は見逃す訳には行きません!実際の作業は職人さん達が行いますので、それを見学させていただきます。もしかしたら作業のお手伝いができるかも。
作業がない場合は棚田の散策をして春の中山地区を堪能しましょう!◎日 時|3月18日(日)8:00-18:00
◎場 所|小豆島 中山農村歌舞伎舞台
◎持 物|動きやすく汚れてもいい服装、昼食(こまめ食堂で食べるのもありです)
◎人 員|3名程度※作業がない場合はスケジュールの変更をする場合があります。
▼お申込みの方は下記の内容をinfo@koebi.jpまで送信下さい。
・タイトル:中山歌舞伎舞台見学
・氏名:
中山の舞台:かやぶき屋根、20年ぶりにふき替え--小豆島 /香川 – 毎日新聞
小豆島町中山の春日神社境内にある国重要有形民俗文化財「中山の舞台」で、かやぶき屋根のふき替え作業が20年ぶりに行われている。舞台では、真新しいカヤの積み上げも進んでおり、今月末には完成する予定。【秋長律子】
中山の舞台は、幅12・24メートル、奥行き10・15メートルの寄せ棟造り。1992年2月に全面修復されたが、傷みが進んだため、舞台を所有・管理する中山自治会(九野賢輔会長)がふき替えを計画した。
舞台では、自治会住民のほか、3年前にふき替えをした国重要有形民俗文化財「肥土山の舞台」(土庄町)で棟りょうを務めた佐伯光男さん(79)や土庄町の住民ら計20人が、古いカヤを除くとともに、骨組みに使われている丸太の点検と補修を行った。
現在積んでいるのは、昨年1月から地区住民らが小豆島町内のため池のえん堤などで刈り、乾燥させるなど準備したカヤ。前回のふき替えでは、直径約30センチにまとめたカヤの束を約3000束使っており、今回も同量を準備した。
中山の舞台では毎年10月に五穀豊穣に感謝して農村歌舞伎を奉納。毎年、島外からの観光客らが訪れ、伝統芸能を堪能する。だが、近年は屋根にコケが生えるなど傷みが激しく、本来は見えないようにカヤを押さえる「オシボコ」と呼ばれる竹が露出し、鉄板で応急修理するなどしていた。
小豆島中山農村歌舞伎舞台 茅葺屋根 葺き替えの様子
棟上げの様子などはこまめ食堂を運営している
DREAM ISLANDさんのブログで紹介されていますので、
そちらをご覧下さい。
小豆島に集まれ!たくさんの笑顔たち – livedoor Blog(ブログ)
新しい風景
あともう少し
葺き替え作業とお花見弁当
進捗状況
屋根の葺き替え、金曜日の様子
葺き替えが始まりました
葺き替え工事は15日から
小豆島町中山に300年以上前から伝わる農村歌舞伎の舞台「中山の舞台」(重要有形民俗文化財)で、茅葺(かやぶ)き屋根の20年ぶりのふき替え作業が進められている。
同舞台は、琴平町に1835年に建てられた現存最古の芝居小屋「金丸座」を参考に、ほぼ同じ頃に出来たとされる。雨漏りするなど老朽化したため、中山自治会が国や県などの補助を受けてふき替えを行うことになった。
4面の屋根計約120平方メートルに使う茅は、地元住民が2年がかりで約3000束(長さ約150センチ、直径約25センチ)を用意。軒先に敷く麦わら約40束(長さ約130センチ、直径約80センチ)は、同自治会の九野賢輔会長(64)が畑で小麦を育て、確保したという。
作業は、父が茅葺き職人で、2009年に土庄町の「肥土山の舞台」のふき替えも担当した同町の佐伯光男さん(79)が指揮。今月初めから住民ら約20人で竹約500本を使って足場を組み、古い茅の撤去作業を行ってきた。21日には、湿気が来ないように保管してきた地区の倉庫から茅を運び出した。屋根に敷き、竹で抑えて縄で固定する作業を手際よく進めた。
内部の壁の補修もして今月末頃に完成させる。総事業費は936万円の予定。九野会長は「舞台は地域の宝。ふき替えの技術も大事に伝承していきたい」と話している。
(2012年3月22日 読売新聞)
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