淡路島、沖ノ島古墳。1400〜1500年前、6世紀頃に造られた古墳群。13基の古墳と1基の祭祀遺構が発掘されました。1960年頃の発掘調査で、須恵器などの土器以外にも、鉄製の釣り針、浮子、土錘、蛸壺型土器など漁具の遺物が出土しています。この古墳の被葬者は、海に関係の深い人物だと考えられます。

Oki-no-shima Kofun (Ancient Tomb) Group and Stone Rods. A group of kofun (tumulus) occupying the whole of a small island overlooking the Naruto Strait. Numerous small-scale stone chambers were made here by piling up unworked rocks and are thought to be the graves of Ama chieftains given that the main grave goods were fishing tackle. Chlorite-schist, characteristic of Nushima Island, was used for the stone rods, which shows the involvement of the Ama, whose livelihood has been the sea. (Awaji Island Japan Heritage)

沖ノ島古墳群
住所:兵庫県南あわじ市阿那賀(あなが)伊毘(いび) [Google Map]

Okinoshima Ancient Tomb
Address : Anaga Ibi, Awajishima island, Hyogo pref., Japan [Google Map]

2020年1月24日撮影


観潮船のりば


うずしお観潮体験クルージング『ヘリオス』


鳴門海峡



地層

沖ノ島古墳群と棒状石製品 – 淡路島 日本遺産文化財ガイド

鳴門海峡を臨む小島全域に広がる古墳群です。自然石を積み上げた小規模な石室が多数築かれ、漁具が中心の副葬品が見つかったことから、海人(あま)の長の墓と考えられています。棒状石製品には沼島(ぬしま)独特の緑泥片岩が使われ、海を生業の場とした海人の関わりを見ることができます。

沖ノ島古墳群(おきのしまこふんぐん) – 南あわじ市ホームページ

鳴門海峡を眼下に望む阿那賀伊毘の沖ノ島に所在する古墳群
 1960年(昭和35年)と1961年(昭和36年)に、13基の古墳と1基の祭祀遺構(さいしいこう)が発掘調査されました。調査の結果、横穴式石室2基と竪穴式石室11基で構成され、古墳から出てきた須恵器(すえき)などから、今から約1,400年~1,500年前の6世紀頃を中心に造られたことがわかりました。

漁具関係の遺物が出土
 阿那賀伊毘の沖ノ島に所在する古墳群は、昭和35年と昭和36年の発掘調査で、須恵器(すえき)などの土器のほかに鉄製の釣針・軽石製の浮子(うき)・土錘(どすい)・蛸壺形の土器や棒状石製品といった漁具関係の遺物が出土しています。これらの出土遺物から古墳の被葬者は、立地も合わせて考えると、海に関係が深い人物が想定されます。