新屋島水族館のリニューアルについて
香川県高松市の新屋島水族館は、山の上にある珍しい水族館として知られています。1969年に開館し、世界初のアクリル製ドーナツ型水槽を導入するなど、先駆的な展示が特徴です。現在は、日本国内で2か所のみのアメリカマナティーなどが人気を集めています。
しかし、施設の老朽化に伴い、2024年4月7日から約2年間の休館を決定。改修工事は、アクリルパネルメーカーのNIPPURA(ニップラ)が担当し、新たな展示方法を導入する予定です。リニューアルオープンは2027年春ごろを目指しています。休館中は、高松市中央卸売市場の旧青果棟に「出張水族館」を開設予定。コツメカワウソ、ペンギン、瀬戸内海の魚などを展示し、開館は2024年ゴールデンウィーク頃を予定しています。リニューアル前の歴史的な資料や魚名板の展示も行われており、休館前の今しか見られない光景が広がっています。
Renewal of the New Yashima Aquarium
The New Yashima Aquarium in Takamatsu, Kagawa Prefecture, is known for its unusual mountain-top aquarium, which opened in 1969 and features pioneering exhibits such as the world’s first acrylic donut-shaped tank. Currently, the aquarium is popular for exhibits such as the American manatee, which is only available in two locations in Japan.
However, due to the age of the facilities, the decision was made to close the museum for approximately two years from 7 April 2024. The renovation work will be carried out by the acrylic panel manufacturer NIPPURA, which will introduce new exhibition methods. The museum is aiming to reopen in spring 2027. During the closure, a “travelling aquarium” is planned to be opened in the former fruit and vegetable building of the Takamatsu Central Wholesale Market. It will display otters, penguins and fish from the Seto Inland Sea, and is scheduled to open around Golden Week 2024. Historical documents and fish name boards from the pre-renovation period are also on display, a sight that can only be seen now, before the closure of the museum.
新屋島水族館
住所:香川県高松市屋島東町1785-1 [Google Maps]
電話:087-841-2678
時間:09:00~17:00
休館:2025年4月7日より一時休館(最終日は4月6日(日))
New Yashima Aquarium
Address: 1785-1 Yashima Higashi-machi, Takamatsu City, Kagawa Prefecture [Google Maps]
Tel: 087-841-2678
Hours: 09:00 – 17:00
Closed: Temporarily closed from 7 April 2025 (last day is Sunday 6 April).
2025/01/19撮影
チンアナゴ
タコ
ウツボ
ペンギン
イルカ
寛永通宝型の水槽
新屋島水族館
霧の瀬戸内海
女木島
男木島
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【シェア世界1位】水族館アクリルパネル『日プラ』
“NIPPURA”, largest share of the global market for acrylic panels for aquariums
沖縄・美ら海水族館、大阪・海遊館、アラブ首長国連邦・ドバイ水族館(Dubai Aquarium)、中国・珠海長隆海洋王国(しゅかいちょうりゅうかいようおうこく)などで使われる巨大水槽に不可欠な水族館用のアクリルパネルは、香川県の『日プラ』という企業がつくっています。そのシェア、なんと世界一。従業員数約80人の香川県の中小企業が世界から注目されています。
日プラ
設立:1969年9月
代表:敷山哲洋
住所:香川県木田郡三木町井上3800-1 [Google Map]
電話:087-864-4111
NIPPURA
Establishment : September 1969
Rep : Tetsuhiro Shikiyama
Address : 3800-1 Inoue, Miki-cho, Kida-gun, Kagawa [Google Map]
Telephone : 087-864-4111
驚異の世界シェア70%アクリルパネルメーカー日プラ
独自の接着剤と加工技術により巨大で透明な水槽を実現しました。化学と人の暮らしをつなぐ情熱が、水族館の水槽の中に息づいています。
世界に知られる香川の企業といえば日プラ株式会社です。アクリル水槽パネルの市場占有率は、世界シェア70%を誇り、経済産業省の「グローバルニッチトップ企業100選」にも名を連ねています。香川県木田郡三木町にある企業で、小高い山を背に緑豊かなファクトリーパークに本社があります。2003年の日本「沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館」、2008年のアラブ首長国連邦「ドバイ水族館」、2014年の中国「珠海長隆(しゅかいちょうりゅう)海洋王国」と、「世界最大のアクリルパネル」として、3回も世界ギネス記録を塗り替えています。とくに珠海長隆海洋王国には横40m、高さ8.3m、厚さ64.5cmのアクリル水槽があり、「世界最大の水族館」「世界最大の水槽」「世界最大の天井ドーム型水槽」「世界最大の水槽窓」と5つのギネス記録を保持しています。
「観客には窓があることさえ忘れてほしい」沖縄の美ら海水族館を建設する前、日プラの敷島社長の言葉に社員は驚いたそうです。それは補強材を使わず、アクリル板の接着だけで窓をつくる。それを可能にしたのは、日プラ独自の「シラップ」と呼ばれる接着剤と加工技術でした。アクリルの透明度はガラスよりかなり高く、接着剤は硬化すると分子構造がアクリルパネルと均一となり、屈折率がアクリル板と接着剤が同じとなるため、アクリルを何枚重ねても透明なままであります。張り合わせた後、圧力をかけないと接着剤が縮み変形するが、かけすぎると割れてしまう。接着剤が硬化するとき、温度が高いと発泡してしまうため、接着する環境は一定の低い温度に保っているが、接着後は湿気を取るために温度をあげる。これをしないと、接着面が濁ったり強度が落ちてしまう。また、接着剤は、アクリル板を接着した後、成形するため接着剤は160〜165℃の高温に耐えられる必要があります。こうした日プラ独自の接着剤と加工技術により、世界中で多くの人に感動を生んでいる水族館が実現しています。
なぜ、香川県の小さな会社が世界的な水槽メーカーになれたのでしょうか。国内では大手の参入とオイルショックにより経営難に陥った頃、海外に活路を見出すため、世界最大規模を誇るアメリカ「モントレーベイ水族館」が増築する情報を聞きつけ、単独での受注に挑戦しました。見積もり額は10%も高かったが、技術力の高さを買われ「世界一の水槽を作って欲しい」と受注が決まる。1994年、モントレーベイ水族館に3つの巨大水槽を完成させました。その後、ジュリー・パッカード館長の日プラを絶賛するスピーチを受け、ヨーロッパや中国から注文がくるようになりました。以来、50カ国以上、海外でも200件ほどの水族館プロジェクトを手がけました。水族館用大型アクリルパネル「アクアウォール」で世界シェア7割を誇り、納入実績は世界60か国を数える世界的企業に成長しました。
創業者プロフィール
敷山哲洋(しきやまてつひろ)。
1933年兵庫県生まれ。日プラ株式会社の創業者。地元の工業高校で化学を学び、1952年から大手合成樹脂メーカーで、ポリエステル樹脂の開発に携わる。1969年たったひとつのものづくりをしたいと思い、数人の仲間と会社を辞めて前身の日プラ化工を創業。1年後、世界初のアクリル水槽を、地元香川の屋島山上水族館に納品。1994年にアメリカ・モントレーベイ水族館の水槽が世界的に評価され世界進出しました。<世界で使われている場所>
・旭山動物園2000年/北海道・日本
・沖縄美ら海水族館2002年/沖縄県・日本幅22.5m/高さ8.2m/厚さ60cm※2003年度ギネス認定
・大分マリーンパレス水族館うみたまご2004年/大分県・日本
・バンクーバー国際空港2006年/バンクーバー・カナダ・新屋島水族館2006年/香川県・日本・新屋島水族館2007年/香川県・日本・アトランティス・ザ・パームドバイ2008年/ドバイ・アラブ首長国連邦
・姫路セントラルパーク2008年/兵庫県・日本
・ザ・ドバイモール2008年/ドバイ・アラブ首長国連邦幅32.88m/高さ8.3m/厚さ75cm※2008年度ギネス認定・沖縄県平和祈念資料館2009年/沖縄県,日本
・COEX水族館2010年/ソウル・韓国・POSCO本社ビル2010年/ソウル・韓国・とべ動物園2010年/愛媛県・日本
・シャンパリモーセンター2010年/リスボン・ポルトガル・とくしま動物園2011年/徳島県・日本・宮古島海中公園2011年/沖縄県・日本
・すみだ水族館2012年/東京都・日本・犬島「家プロジェクト」2012年/岡山県・日本
・モナコ海洋博物館2013年/モナコ
・MGMマカオ2013年/マカオMoreViewsスペースワールド2009年/福岡県・日本・アワザ会議場2015年/アワザ・トルクメニスタン展示水槽・粟島海洋記念館本館前2016年/香川県・日本高潮津波堤防工事・ディオール銀座2017年/東京都・日本外装のれん工事
2015年1月15日放送 日プラ社長 敷山 哲洋(しきやま てつひろ)氏|カンブリア宮殿:テレビ東京
世界の水族館から注文殺到!
81歳・職人社長の驚きの仕事術
一歩先を考えることがオリジナルを生む年間303万人が訪れる人気の沖縄美ら海水族館。最大の魅力は迫力満点の透明で巨大な水槽にある。 高さは8.2m、幅は22.5m、テニスコート程の大きさで、完成後の2003年には、ギネスに世界最大と認定された。世界から注目を集めるこの水槽を作ったのは、実は、従業員数、わずか86人の香川県にある「日プラ」という中小企業だ。あまり知られてはいないが、2008年には「ザ・ドバイモール」の水族館でギネス記録を塗り替え、2014年1月には、中国・広東省の水族館で高さ8.3m×幅39.6mの水槽パネルを作り、三度もギネス記録を更新してきた。四国の田舎町にあるこの中小企業「日プラ」に、いまや世界の名だたる水族館からオファーが殺到。水族館用大型アクリルパネル「アクアウォール」で世界シェア7割を誇り、納入実績は世界60か国を数える世界的企業に成長している。地方の中小企業を世界が注目する企業に変えた、日プラ・敷山哲洋社長は、なぜ地方メーカーを大きく変貌させることができたのか?世界で勝てる“ものづくり会社”を生み出した経営手腕とベールに包まれてきた、その極意に迫る!
大きさだけじゃない!世界最高の品質を生み出す独自戦略!!
「水族館の水槽」といえば、一般的には、ガラスというイメージだが、実は、世界の巨大水槽の多くが アクリルで作られている。アクリルは石油から作られる樹脂で「加工しやすく、耐久性に優れ、透明度が高く、ガラスより軽く、割れにくい」特徴があるという。いまや多くの水族館で使われるアクリル水槽だが、実は、水漏れ事故も相次いでいる。近年でも、ドバイ・中国・アメリカなどで水槽の破裂事故が現実に起きているのだ。だが、大きさでギネス記録を持つ「日プラ」の製品は、これまで事故を起こしたことがない。大きさだけを競うのではなく、その品質の高さが世界から信頼を得ているという。 世界トップレベルの品質と大きさを両立させる敷山の“こだわり”と強さの秘密を徹底取材した!地方の中小企業が世界的メーカーに変貌!その秘密とは…
四国・香川県の田舎町に本社を置く、敷山が率いる「日プラ」。なぜ、無名の中小企業が世界各国から注目を集める水槽メーカーになったのか?そこには敷山の執念ともいえる職人魂があったという。 もともと化学メーカーに勤務していた敷山。その会社に在籍していた当時、高松市にある屋島水族館の館長から「水槽の柱をなくしてほしい」という要望を受ける。敷山は、アクリルの持つ可能性を広げる、その依頼を受けたいと感じていたが、勤務先は、その依頼をあっさりと断ってしまったのだ。「アクリル水槽の仕事をやってみたい」そう考えた敷山は、依頼を受けるために化学メーカーを退社。仲間と共に起業し、柱のない世界初の大きな回遊水槽を作ったのだ。 しかし、その成功によってアクリル水槽がビジネスになると見た大手メーカーがアクリル水槽分野に相次ぎ参入し、日プラは経営困難に陥ってしまう。だが、敷山は諦めなかった。 そして、アメリカの名門モントレーベイ水族館との運命的な出会いをきっかけに世界へと打って出る。 日プラの運命を変えた、これまで語られなかった秘話と、その根底にある敷山の独自戦略を追った!オンリーワンを生み出す“多能な社員”を育てろ!
いまや世界各国でプロジェクトを進めている日プラ。 2014年の夏、中国・四川省にある成都ショッピングモール内で巨大水族館の製作が山場を迎えていた。 実は、日プラはアクリル水槽の製造だけでなく、設置までを請け負っている。この設置方法にも独自のノウハウがあり、それを確実に実行していることが事故ゼロを生み出しているという。 世界各地で同時に行われる水槽の設置工事。実は、86人の従業員で、それを実現させる秘密があった。それが“多能工”と呼ばれる社員にある。現場の社員の多くは、いろいろな職業を経て来た中途採用者。 しかし、日プラは、そうした社員をマルチに活躍できる人材へと変えるシステムを導入していた。 専門性が問われる現場で、あえて多能工を育成する日プラの人材戦略の秘密を探る!
ガラスより軟らかく、安全で、強度も高いアクリル。同社はこのアクリル素材を使った製品の製造・加工で高い技術力を誇る。02年にオープンした、沖縄美ら海水族館の巨大水槽「黒潮の海」の窓には、同社が製作した高さ8.2m、幅22.5m、厚さ60㎝のアクリルパネルが設置された。パネルを積層して厚みを出す接着技術、接着剤の硬化時に強度を増す熱処理技術、そして1枚20tのパネルを7枚、現場で接着し水槽の躯体に接合する施工技術。同社独創のノウハウがいかんなく発揮され、一本の柱もなく7500tの水圧に耐える巨大な窓が完成した。この製品は1枚のアクリルパネルとして、また水族館の窓として、世界最大であることが、ギネスブックによって認定されている。
1969年設立。翌年には、屋島山上水族館に世界初のアクリル製回遊水槽を納入。水槽を始め、様々なアクリル製品の製造・加工を行う。94年、モントレーベイ水族館のアクリル窓で、世界に知られる存在に。この分野の第一人者となる。世界40カ国以上で実績があり、日本でも大阪・海遊館や旭山動物園の白クマ舎などが有名。
「アッ」ひらめきが生んだ 世界最大の水槽パネル|ビジネス香川
「水槽の支柱が目障りだ。のけてしまおう」。水族館の目玉になる回遊水槽の設計図を見て施主が言う。しかし、柱がないと水圧でガラスの強度がもたない。工業高校で化学を学び、アクリルの製品開発に15年以上携わった36歳の時、日プラ(株)社長の敷山哲洋さん(80)は、柱のない水槽を透明なアクリルパネルで作るために、会社を辞めて独立した。魚の生態を学ぶ場所からエンターテインメントへ。水族館が変わったのは、1970年、敷山さんが世界で初めて、屋島山上水族館でアクリルパネル製回遊水槽を完成させた時だ。今、巨大なマンタやジンベイザメが回遊し、水中の透明なトンネルを人が歩く。水族館を竜宮にしたのは「アクリルは生き物」という敷山さんの化学技術力の成果だ。
敷山 哲洋 | しきやま てつひろ
1933年 兵庫県生まれ。地元の工業高校を卒業し、高松市の高周波発信機メーカーに就職
1969年 日プラ化工を設立。水族館の水槽用アクリルパネル生産をスタート
1994年 米国モントレーベイ水族館の水槽が完成し本格的に海外進出を果たす
日プラ
設立:1969年9月
代表:敷山哲洋
住所:香川県木田郡三木町井上3800-1 [Google Map]
電話:087-864-4111
NIPPURA
Establishment : September 1969
Rep : Tetsuhiro Shikiyama
Address : 3800-1 Inoue, Miki-cho, Kida-gun, Kagawa [Google Map]
Telephone : 087-864-4111
Sampei Kazari
時間があればお教え下さい。以下のネットニュースの水槽のメーカー、製造国をもしご存じでしたらお教え下さい。以上、宜しくお願いいたします。
yousakana
お問い合わせありがとうございます。日プラとは関係ないとの公式発表がありました。