時に植物や動物の形をモチーフとした幾何学模様(Afghan)を反復し、
キリスト教のようなイコンを用いることなく、
唯一神アラーの創造とムスリムの精神性を表現している。
アラベスク
> アラベスク(arabesque)は、モスクの壁面装飾に
> 通常見られるイスラム美術の一様式で、
> 幾何学的文様(しばしば植物や動物の形をもととする)を反復して作られている。
> 幾何学的文様の選択と整形・配列の方法は、イスラム的世界観に基づいている。
> ムスリムにとって、これらの文様は、
> 可視的物質世界を超えて広がる無限のパターンを構成している。
> イスラム世界の多くの人々にとって、これらの文様はまさに無限の(したがって遍在する)、
> 唯一神アラーの創造のありのままを象徴するのである。さらに言うなら、
> イスラムのアラベスク芸術家は、キリスト教美術の主要な技法であるイコンを用いずに、
> 明確な精神性を表現しているとも言えよう。役割
> アラベスクは、一部の主張に拠れば、美術と科学のいずれとも見なしうる。
> なぜなら、アラベスクは数学的に正確であり、美的に目を悦ばせるものであり、
> そして象徴的であるからだ。
> そして、この二面性ゆえに、アラベスクの芸術的側面は、
> さらに世俗性と宗教性へ細分して考えることができるとされる。
> ただし、多くのムスリムにとってはこのような区別は意味をなさない。
> あらゆる芸術も自然界も、もちろん数学も科学もすべて唯一神の創造であり、
> 同一のものの反映だからだ。言い換えれば、
> アラベスクを構成するかたちを人は発見したが、
> これらは常にそれ以前から神の創造の一部として存在していたのである。アルハンブラ宮殿
> アルハンブラ宮殿は現在スペイン屈指の世界遺産であり
> 世界中からの観光客が訪れる名所となっているが、
> これが元はスペインに屈服させられたイスラム教徒の 宮殿である
> ということは象徴的な意味を持っている。
> 即ち、現在のスペイン国家は公式にはレコンキスタの
> 過程でそれまでのイスラム的な文化を払拭(カトリック教会側から見れば浄化。)
> して建てられたカトリック教国であるが、
> 現実にはスペインをスペインたらしめる数多くの文化が
> イスラムにその多くを負っているということである。
> スペインを訪れるイスラム教徒たちは、
> このアルハンブラを他の誰にも増して特別な気持ちで見るという。
> 彼等にとってアルハンブラはイスラム=スペイン(アル=アンダルス)の象徴であり、
> イスラムの支配と信仰が砕かれてもなおスペインに残った輝かしい遺産なのである。
参考:
アルハンブラ宮殿 – Wikipedia
アラベスク – Wikipedia
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