国宝 風神雷神図屏風 [Link]
宗達・光琳・抱一 琳派芸術の継承と創造
風つながりでこれもメモ。
帝国劇場の9階ということで皇居の眺めがとてもよい美術館です。
俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の描いた風塵雷神図屏風を
顔・目・手・道具・へそ・雲などのディテールまで掘り下げて比較研究されています。
とてもわかりやすくプレゼンテーションされていていろいろ参考になりました。
日程:2006年9月9日(土)~10月1日(日)
時間:10:00~17:00 *毎週金曜日は19:00まで
場所:出光美術館 (東京・丸の内)国宝「風神雷神図屏風」(建仁寺蔵)は、桃山から江戸時代初期の
琳派絵師・俵屋宗達が描きあげた一世一代の傑作です。
遠くインド・中国に由来する神々の姿を、古典絵巻などに想を得て描いたこの屏風は、
完成からおよそ1世紀後に、同じ京の絵師・尾形光琳が模本を作り、
さらに幕末には江戸で琳派を再興した酒井抱一が、再び模作に挑戦しました。
本展では60数年ぶりにこれら三つの風神雷神図を一堂に展示し、
琳派芸術の伝統と創造の秘密に迫ります。
俵屋宗達の屏風画(原画) – Wikipedia
国宝。2曲1双・紙本金地着色、各154.5×169.8cm、建仁寺蔵(現在は京都国立博物館に寄託)。
宗達の最高傑作といわれ、宗達と言えばまずこの画が第一に挙げられるほど有名な画である。また、宗達の名を知らずとも、風神・雷神と言えばまずこの画がイメージされるほどの画である。
この画は構図が見事で、画面の両端ギリギリに配された風神・雷神が画面全体の緊張感をもたらしており、その扇形の構図は扇絵を元にしていると言われる。三島由紀夫はこれを評して、「奇抜な構図」と呼んだ。
宗達は元来赤で描かれる雷神の色を、風神との色味のバランスを取るため白に、青い体の風神を同じ理由で緑に変える等の工夫を凝らし、極めて独創的に仕上げている。金箔、銀泥と墨、顔料の質感が生かされ、画家の優れた色彩感覚を思わせるほか、両神の姿を強烈に印象付ける。特に重要なのは、たらし込みで描かれた雲の表現である。絵の中であまり目立つ存在ではないけれども、二神の激しい躍動感を助長し、平坦な金地に豊かな奥行きを生む役割を果たす。宗達は墨に銀泥を混ぜて使用する事で、同一の画面に墨と金という異質な素材を用いる違和感を無くし、柔らかく軽やかな雲の質感を描き表している。尾形光琳の屏風画 (代表的な模写された作品)
重要文化財。2曲1双・紙本金地着色、東京国立博物館蔵。
光琳は、体躯や衣文線などの輪郭線を驚くべき忠実さでトレースしており、単に屏風を瞥見した程度ではなく、時間と手間を惜しまず正確に写し取った事が伺える。その反面、光琳はいくつかの改変を加えている。
風神・雷神の姿が画面ギリギリではなく、全体像が画面に入るように配置されている。宗達が屏風の外に広がる空間を意識したのに対し、光琳は枠を意識しそこに綺麗に収まるよう計算しており、片隻だけ見ると光琳の方が構図がまとまっている。
宗達の画では、両神の視線が下界に向けられているのに対し、光琳の画では両神がお互いを見るように視線が交差している。
両神の顔が、やや柔和な印象を受け、卑俗な擬人化がより進んでいる。
屏風全体の寸法が若干大きい(宗達画は各154.5×169.8cm、光琳画は各166.0×183.0cm)。二神の大きさは変わらないため、絵の中では光琳の風神雷神の方が相対的に小さく見える。
細部の描写や彩色を変更、特に輪郭線や雲の墨が濃くなり、二神の動きを抑える働きをしている。
光琳の模写も傑作の部類に属するが、上記の相違点により、「宗達の画のほうが迫力がある」という観覧者が多い。しかし、光琳の宗達に対する最良の回答は、風神雷神図の構図を借りつつも図様を梅に置き換えた、光琳の最高傑作である「紅白梅図屏風」だという事は留意すべきだろう。
参考:
風神雷神 (pya!)
尾形光琳筆 風神雷神図屏風 (東京・京都・奈良の国立博物館)



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はなこのアンテナ
『国宝 風神雷神図屏風』展(出光美術館)
風神雷神図屏風 俵屋宗達 江戸時代 国宝 建仁寺
是非、本物を その眼で ご覧あれ!
今日、タイトルの展覧会を皇居に近い出光美術館で見て来た。
大学…
つまずく石も縁の端くれ
国宝風神雷神図屏風 出光美術館
昼過ぎ、しとしとと降る雨の中、皇居の緑を眺めながら出光美術館へ。エレベーター前に長い列ができていたらどうしようかと思いましたが、ちょうど一箱満員になるくら…
一村雨
トラックバックありがとうございました。
この展覧会もとうとう終わってしまいましたね。
今年のベスト5に入る展覧会だったと思います。
素敵なイラストが素敵なブログですね。
yousakana
ありがとうございますっ。
展示、わかりやすくまとまっていて
とてもよかったですね。
敷島風太郎
TBしてもらったのでお邪魔しました。
絵を見るのは大好きですが、絵心がまったくないので、描ける人が羨ましい限りです。
出光美術館からの景色を写真に撮っている人は見たことがありません。
さすがLandscape Photographerですね。
初めて行ったときは展覧会だけでなく、あの景色と茶室にも驚きました。
これから遊びに来ますので、これからもご活躍ください。
yousakana
ありがとうございます!
そういって頂けると、人ごみの中あやしまれながら
苦労して撮ったかいがあります。
ロンドンのレビューもじっくり読ませてもらいました。
入れ替わりで僕も行ってまいります。
ベラスケス展、みられるといいなあ。
それではこれからもよろしくお願いします。