植物でシックハウス浄化 近大・京大、細菌利用し新種 [Link]
植物のつながりでメモ。
シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドを吸収する植物を、泉井桂・近畿大教授(分子植物生理学)と阪井康能・京都大教授(応用微生物学)らが開発した。ホルムアルデヒドを栄養源にする細菌の遺伝子を組み込むことで、植物に新たな性質を持たせることに成功した。今後、観葉植物に応用し、商品化も目指したいという。
阪井教授らは、メタノールをホルムアルデヒドに変えて、栄養源として体内に取り込むメチロトローフと呼ばれる細菌に注目。この細菌が持つ2種類の遺伝子を、実験植物に使われるシロイヌナズナとタバコに組み込んだ。すると、二酸化炭素の代わりにホルムアルデヒドを使って光合成する植物ができた。
このシロイヌナズナと野生種を4週間、高濃度のホルムアルデヒドが入った容器の中で栽培すると、遺伝子を組み換えたシロイヌナズナだけが枯れずに生き残った。容器内のホルムアルデヒドの濃度も野生種に比べて、10分の1程度に減っていた。
研究チームは、この手法をポトスなど一般的な観葉植物に使えば、室内で有害物質を効率よく吸収、除去できるとして研究を進めている。
安価なホルムアルデヒドは、建材や壁紙などの接着剤に使われ、室内で目の痛みや皮膚炎などのアレルギー症状を起こすことがある。シックハウス症候群として問題になり、国は03年に建築基準法を改正し使用を制限した。しかし、現在でも、室内の環境によっては、ホルムアルデヒドが残留する建造物も少なくないとの調査結果も出ている。(田之畑仁)
参考:
asahi.com(朝日新聞社):植物でシックハウス浄化 近大・京大、細菌 [Link]
細胞工学研究室 研究室概要 近畿大学生物理工学部 [Link]
阪井 康能 氏(京都大学大学院 農学研究科 応用生命科学専攻 教授) [Link]
観葉植物でシックハウス対策:化学物質過敏症とシックハウスを考える [Link]
観葉植物・シックハウス症候群 対策( シックビルシンドローム [Link]
観葉植物、シックハウス症候群防止に効果なし 兵庫県立生活科学研究所 [Link]
シックハウス-光触媒観葉植物販売のヒラミネ- [Link]
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