しまなみ海道、大三島(おおみしま)のワイン農園を訪ねました。海を望む緩やかな斜面地で、たわわに実ったブドウを撫でるように潮風が抜けます。雨の少ない瀬戸内の気候と水はけのよい真砂土(まさつち)は、ブドウの旨味が凝縮されワイン醸造に適しています。『大三島みんなのワイナリー』は、建築家の伊東豊雄さんが呼びかけ人となり、山梨大学でブドウ栽培とワイン醸造を学んだ川田佑輔さんが2015年に島に移住し、耕作放棄地を開墾しはじまりました。手間ひまを惜しまずわが子の成長を見守るように畑を管理していらっしゃいます。
その昔、独りで食事をすることが多く、お酒にそれほど興味のなかった川田さんが、ある食卓にお邪魔した時、世界が変わったとお話を聞かせていただきました。ワインが1本あるだけで会話が弾み、とても豊かな時間を過ごすことができたのだそうです。その経験がきっかけとなりワインの世界にのめり込んでいきました。2018年を目標に、川田さんをはじめ地元の農家や苗木オーナーの手で、みんなのワインが作られようとしています。この瀬戸内海の穏やかな風が吹くブドウ畑からどんな香りのワインが生まれ、皆さんの食卓を豊かにするのか想像するといまからワクワクします。
大三島みんなのワインバル
住所:愛媛県今治市大三島町宮浦5562 みんなの家 [Google Maps]
電話:0897-72-9377
OMISHIMA MINNANO WINE BAR
Address : 5562 Miyaura, Omishima island, Imabari city, Ehime pref., Japan [Google Maps]
Tel : 0897-72-9377
特集 おいしいのそばには、すてきな風景がある
〜豊島・淡路島・生口島〜
瀬戸内を何回か旅すると、一つひとつの島がそれぞれ違う表情を
持っていることに気づきます。
それぞれの島の表情をつくりだしているのは、島の営み。
レモンの島やオリーブの島、採石の島に、漁業の島、
お米をつくっている島もあれば、ミカンを育てている島もあります。
人が暮らし、生きている、瀬戸内の島ならではの暮らしの風景です。瀬戸内の食を求めて旅した先には、海と島が育んだものと
そこで暮らし、生きる人たち。
そして、美しい風景が待っていました。
Editer’s Note
料理にも表情がある。
今回の取材で感じたことです。
島のお母さんたちと、料理をつくって、
食べて、感じたこと。
一緒に料理をつくると、いろいろなことを話します。
魚をさばきながら、その魚がどこでとれたのか。
野菜の皮をむきながら、誰が育てたのか。
たくさん教えてもらいます。
一緒に食卓を囲むと、ついつい会話が弾んで、
お母さんやご家族の島での暮らしはもちろん、
島の歴史や文化についても
話していたり。
いただきますと、ごちそうさまを繰り返しながら、
旅した瀬戸内の島々。
ひとつ一つの料理の向こうに、
島のお母さんたちの笑顔と、
島の営みの風景がありました。
おいしい瀬戸内、探しにいきませんか。
せとうちスタイル編集長
山本政子
井原 照美
大三島みんなのワイナリー、この前、川田君の畑にお邪魔したのは、今年の5月28日でした。その時は、まだブドウも、赤ちゃんで、大きさとしては、1mmほどのブチプチでしたが、とっても大きくなり、写真をのせて頂き畑の様子がうかがえて、大変うれしい思いで、いっぱいです。
今年は、ワインになるとお聞きしておりますので、楽しみにしております。
yousakana
ありがとうございます!多くの人がこのワインの出来上がりを楽しみにしていると思うと、ますますワクワクします。