エドモン・ジャベス [Link]
Edmond Jabès
今週の課題図書。
”The book and the desert” Edmond Jabès
”Think of it as a farm” Kester Routledge and Peter Smithson
”The aleph” Jorge Luis Borges
ジャベスが面白かったのでメモしとこ。
彼はよく、”Desert (砂漠)” をMetaphor(隠喩)に用いるのですが、
そこでいう砂漠は、僕らがその言葉から想像する
「不毛の土地」とは違うのだろうなという印象をうけました。
流浪の民(Nomadic Tribe)であり、砂漠の民(inhabitant of desert)である
彼らの視点にたって想像してみると、
“Desert (砂漠)” という言葉から想像するのは
「死」というより「生」のある風景であり、
論理的・構造的な思考を崩す輪郭のない本質なのだと思います。
別の言い方をすれば、
流れ移ろいゆくもの、輪郭のないもの、それこそが本質であり、
言葉で表象しようと試みることは本質から遠ざかる行為だってことかな。
僕は日本語で読んでいたので、
特にこの「翻訳」と「解釈」の間にできる溝に関して
興味がわいたのですが、授業で他の生徒がディスカッションしていたのも
フランス語で書かれたオリジナルから
英語に翻訳されるということがどういう意味をもつかというものでした。
まっ正直いうなら、
内容が詩的すぎて理解しきれない部分もたくさんあるのですが、
個人的には、砂漠の国に育った人の世界観が、
僕らのそれとどう違うのかそこに一番興味が沸きます。
> エドモン・ジャベス(Edmond Jabès, 1912年 – 1991年)は詩人。
> 1912年にエジプトのカイロでイタリア国籍のユダヤ人として生まれ、
> フランス語教育を受けて育った。57年にナセルが政権をとったことから、
> エジプトを去り、フランスに移住。67年にフランス国籍取得。
> 彼はブランショとは似て非なる方法で文学の限界、
> 言語の限界に挑んだ。エジプトに生まれたユダヤ人であるジャベスは
> 砂漠、書物、ノマド、砂、ユダヤ人、空虚、井戸などを存在、
> 言語などの隠喩として好んで使いそのトーラー解釈の
> 註釈の如き断章形式の作品は、彼独自の砂漠の思想が結実している。
> ジャベスの思想はユダヤ的なものに人間の本質を見出すところにある。
> 人間は本質的には流謫の民であり、居場所を持たないものであるということ、
> その意味で「人間は皆ユダヤ人である」とジャベスはいい、
> また言語ほど虚しいコミュニケーションはないことに確信し、
> 絶望しながら、 言語によって人間であることのアポリアを思考した。
> 無限に言語を疑い続ける姿勢はデリダ、ブランショ、レヴィナスに絶賛された。
> レヴィナスは「真の詩人とは住処を持たないものだ」と言ったが、
> それはジャベスを評しての言葉である。
参考:
エドモン・ジャベス – Wikipedia [Link]
鈴木創士 – Wikipedia [Link]
CiNii – エドモン・ジャベス「問いの書」におけるユダヤ思想 [Link]
松岡正剛の千夜千冊『危険を冒して書く』ジェイソン・ワイス [Link]
第6回 ジャベス「書物への回帰」を読む Seminario del Libro-Cuerpo [Link]
ジュンク堂書店 エドモン・ジャベス [Link]

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