徳島大学と無印良品が共同開発した『コオロギせんべい』が、5月20日(水)から無印良品のネットストアにて190円で先行発売されます。世界食糧計画 WFP(World Food Programme)が発表した『世界食糧危機報告』によると、1億3500万人から2億5000万人が飢餓状態に陥る可能性があり、高タンパクで低環境負荷の昆虫食が注目されています。
無印良品のコオロギせんべいは、徳島大学の研究をベースに量産された食用コオロギを使用しています。おいしく食べていただけるよう、コオロギをパウダー状にしてせんべいに練りこみ、コオロギの味を活かすために余計な原料を使わず、シンプルな配合にしました。エビのような香ばしい風味が特長です。
コオロギが地球を救う?|コオロギせんべい | MUJI 無印良品
コオロギが 地球を救う?
やがて来るだろう世界の食糧危機への対策として、昆虫食が注目を集めています。栄養価が高く環境への負荷も少ないことから、国連食糧農業機関(FAO)も推奨。まだ抵抗感をもつ人も多い食材ですが、無印良品は徳島大学と連携してコオロギ粉末入りのせんべいを開発しました。地球にやさしい未来食です。昆虫食のわけ
人口増加と食糧の確保
2050年には世界人口が100憶人になることが予想されています。そのため、重要な栄養素であるたんぱく質を確保することが重要な課題とされています。そこで、家畜の代替えとしての昆虫食が注目され始めています。
昆虫食と栄養素
昆虫は主な動物性たんぱく資源の家畜に比べ、主要な栄養素を多く体内に含むため、栄養素を効率よく摂取することができます。
環境への負荷
昆虫を生育する際の温室効果ガス排出量や必要な水やエサの量は、一般的な家畜と比べて圧倒的に少なく、環境負荷も軽減されると言われています。
フタホシコオロギ食用化プロジェクト! | academist (アカデミスト)
徳島大学の三戸准教授、渡辺助教によるクラウドファンディング
近年、世界的な人口増加による将来的な食糧不足の問題が取り上げられるようになってきました。2050年には、世界人口が90億人に達すると言われており、深刻な食糧不足が懸念されています。この問題に対して、2013年に国連食糧農業機関(FAO)から報告書「Edible insects Future prospects for food and feed security」が出されました。要約すると、昆虫を養殖して不足する食糧を補おうという提言です。
昆虫は栄養素の面から見ても、高タンパク質、低カロリーでヘルシーな食糧であると言えます。この報告書では、いくつかの種類の昆虫が取り上げられていますが、その中でも注目されているのがコオロギです。実際に、ヨーロッパやアメリカではコオロギを使った食品を販売する会社も起ち上がり、大きな注目を集めています。
徳島大学大学院生物資源産業学研究部生体分子機能学分野の石丸善康助教、三戸太郎准教授らの研究グループは、幼虫から成虫への変化(変態)を制御する新たな仕組みを発見しました。
中略
現在、新たなタンパク質源として昆虫(特にコオロギ)が世界的に注目されています。そこで、この成果もフタホシコオロギの食用・飼料生産へと応用する予定で、クラウドファンディングによる研究費の獲得を目指しています。
2020 – Global Report on Food Crises | World Food Programme
The 2020 edition of The Global Report on Food Crises describes the scale of acute hunger in the world. It provides an analysis of the drivers that are contributing to food crises across the globe, and examines how the COVID-19 pandemic might contribute to their perpetuation or deterioration. The report is produced by the Global Network against Food Crises, an international alliance working to address the root causes of extreme hunger.
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