【愛媛】新居大島 とうどおくり – [Ehime] Toudo festival at Ni-Oshima island

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愛媛県新居浜市の新居大島(にいおおしま)。車えび養殖とみかんや白いもの栽培が主な産業の人口300以下の小さな島です。この小さな島で、毎年、「とうどおくり」という季節の行事が行われます。

とうど祭りは、平安時代に宮中で行われていたものが、民間に定着したもので、「とんど」「どんと」「左義長(さぎちょう)」とも呼ばれ日本各地に広がっています。新居大島の「とうど」の特徴はなんといってもこの高さ10メートルの「とうどう」。正月飾りの門松・笹・注連縄などを集めて、大きな「とうどう」をつくって燃やします。

This is a traditional event in Oshima (An island 15 min. from Kuroshima Port by ship). People in this area collect kadomatsu (New Year’s decorative pine branches), bamboo, shimenawa (sacred woven straw festoons), to build a 10m high ‘Toudo’ bamboo tower which is set on fire. Kagami-mochi (pounded rice dumplings) are baked in the ashes using any of the unburned bamboo sticks. It is said that one will remain healthy by eating zenzai (sweet red bean soup) prepared with this kagami-mochi in it.

とうどおくり
日程:毎年成人の日 6:00~7:00
場所:愛媛県新居浜市大島 [Google Maps]
電話:0897-45-1006(新居浜市大島公民館 愛媛県新居浜市大島128-1)
アクセス:愛媛県新居浜市・黒島港から船で15分 5:30に臨時便出航

Toudo festival
Date : Every Adults’ Day 6:00-7:00
Place : Oshima island, Nihima city, Ehime pref., Japan [Google Maps]
Tel:0897-45-1006
Access : 15 min from Kuroshima port by ship / start 5:30



05:00 愛媛県新居浜市、黒島港に到着。すでに行列が


港の切符売り場。新居大島までは、往復120円。


船が到着


05:30 出港。


あっという間に新居大島に到着。


島の人気のジャックのパン屋。港の近くでオープン


ボーイスカウトの子どもたちが甘酒とおしるこを振る舞ってくれました。


温まります。


焚き火の周りに人の集まり。そしてその脇に大きな円錐形の塔、「とうどう」


これに火をつけます。
「とうどう」は、横幅3m前後、高さ7~10mの四角錐の塔を孟宗竹で組み、
中心に10mほどの心棒を入れ、これに大幟(のぼり)を立てます。
焼け残った竹の先で、灰を鏡餅の上に乗せて持ち帰り、
その鏡餅を入れたぜんざいを食べると無病息災だといわれています。


別の角度から
上から3分の1位の所に2本の竹のこうがいを通し、小幟がくくりつけられます。
大幟には『福徳 平成○年1月吉日 蓬莱山左義長 ○○町』、
小幟にはそれぞれの家の子供や孫の名前が書かれます。
最後に、持ち寄った古いお札や注連縄で飾り立てて高さ10mの「とうどう」が完成します。


火がついたらあっという間に


メラメラと燃え上がります。


遠くで撮影していても熱が伝わります。


島の消防団のみなさんも見守ります。


どんどん大きくなる火に飲み込まれていきます。


パチパチ!!と竹の燃える音が響きます。


天に舞う火の粉


空を覆い尽くします。


今回は3つの塔が燃やされました。


ようやく火がおさまってきました。


焚き火を囲んで暖をとります。


竹の小割りを配っていました。屋根裏などに置いておくといいそうです。


残りの火をつかって、お餅や芋を焼く人もいました。


行事が終わる頃、ようやく夜が明けてきました。
朝6時、上の町から順番に火をつけられます。
冷気に包まれる海辺で一斉に燃え上がりわずか数分の間、
その神々しい火の祭りに新年の誓いを新たにします。


四国本土へもどる船が新居大島に到着。
この船で帰ります。


新居大島の皆さん、ありがとうございました。

2017年01月08日


片道60円の乗船券。新居浜市黒島港〜新居大島港。


子どもたちによるおしるこの振る舞い。寒い冬にはありがたいです。しめ飾りを集めたり、とうどの組み立て、前の晩からの火の番を子どもたちがする風習は地域差はありますが、日本各地で見ることができます。


燃やす前のとうどう。長い孟宗竹が手に入りにくく、大きなとうどうを作るのは大変。各家から持ち寄られたしめ飾りをみると、さすがみかん県の愛媛だからか、橙(だいだい)の付いているものが多い。


燃え上がるとうどを、引き倒しその火を囲む。この火の下に餅や芋を入れて焼く人もいる。東の空が少しづつ明るくってきました。いつからこうして日本人は、日の出を待つようになったのだろう。


燃え残った竹に灰を運び、家から持ってきた鏡餅に乗せる。


灰の乗った鏡餅を、家に持って帰りぜんざいにして食べるとこの一年を無病息災で過ごすことができます。お餅に灰を乗せて食べるのははじめて耳にしました。日本各地であるのだろうか。


蓬莱山(ほうらいさん)左義長(さぎちょう)


火の粉、舞う


高さ12mほどある「とうどう」が燃え上がる。写真左下、燃え方を調整している島民のお父さんが火を操ってるみたいでカッコいい。


新居大島では「とうどう」と呼ばれているこの塔の意匠は地域によって異なり、塔をつくらずに神社の境内に穴を掘りどんと焼きをする地域の方が一般的です。


民俗学的には、門松やしめ飾りで迎えた歳神さまを見送るという意味があります。


帰りの船から。


酉年。飛躍の年、ではありますが、時には羽を休めることを忘れずに、皆さまも無病息災でありますように。

とうどおくり
日程:毎年成人の日 6:00~7:00
場所:愛媛県新居浜市大島 [Google Maps]
電話:0897-45-1006(新居浜市大島公民館 愛媛県新居浜市大島128-1)
アクセス:愛媛県新居浜市・黒島港から船で15分 5:30に臨時便出航

Toudo festival
Date : Every Adults’ Day 6:00-7:00
Place : Oshima island, Nihima city, Ehime pref., Japan [Google Maps]
Tel:0897-45-1006
Access : 15 min from Kuroshima port by ship / start 5:30

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2 Comments

  1. ご隠居マーケター・ゲンちゃん

    お正月の終焉の儀式。

    いよいよ新しい年へのスタートです。

    私も人生の節目・喜寿を卒業。人生マラソンの直線コースの歩みの始まりです。

    与えられた時間ゆつくり味わいながら過ごしたいとおもつています。

    元気な日々に感謝。

    • yousakana

      ありがとうございます!!ゲンさんもの新しい門出、おめでとうござます。いつまでも元気に、健康第一で。みなさんのご多幸をお祈りしています!

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