Beauty [Link]Olafur Eliasson 1993



オラファーエリアソンのWeather Project。
天井から水粒のカーテンをつくり鑑賞者の後ろから白色ライトを投影し、
人工的に虹をつくるという作品。
こうした、空間に自然環境を再現するタイプの作品は、
舞台美術のなかで応用したいアイディアです。
脚本に必然性がないと、なかなか実行できないのですが、
いつも舞台美術の設計をする時、考えるのはこのことです。

 > 黒い筺のような部屋に足を踏み入れると、かすかなささめきが耳朶をうち、
 > 心地よい湿り気が全身にしっとりと絡みついてきます。
 > それだけでもう、この水と光が闇のなかで密談をかわしているような
 > 暗室の一部にとりこまれてしまったような心地に。
 > 部屋の最奥には、絹糸のような艶をたたえた霧のカーテンに浮かびあがる虹が。
 > 鑑賞者の歩みに合わせて、生きているかのように妖しく揺らめくさまは、
 > 虹は空をわたっていく水の神(龍)の化身であるという伝説を思いおこさせます。
 > この場合、龍に生命を与えているのは他ならぬ鑑賞者自身。
 > 虹は、空気中の水滴に入射した光が波長ごとの角度で反射したものを、
 > ひとの眼がとらえることで成立するものなのですから。その存在も動きも、
 > 観ている人だけのものなのです。自分だけのもの、だからでしょうか。
 > つい手をのばし、触れてみたいと思ってしまうのは…。
 > しかし、七色の帯は、手をのばすほどに遠ざかり、目をこらすほどにぼやけてしまいます。
 > あと少しで掴めそうでも、うっかり自分自身(の指先)にピントが合ってしまうと、
 > あっという間に逃げていってしまう、美のイデア。
 > 静かに“美”と向き合っていると、そのなかにさまざまなものが投影されてみえてきます。
 > 古くは白雪姫の魔女が使い、「はてしない物語」では
 > アトレイユとバスチアンがこれを通して同時にお互いをみとめ、
 > ハリーが賢者の石の部屋で勇気をふりしぼって覗き込んだ、
 > あれらの鏡と同じ性質があるもののようです。
 > JapanDesignNet リポート
参考:
オラファー エリアソン 「影の光」 (TokyoArtBeat) [Link]
「オラファー エリアソン 影の光」展 (JapanDesignNet リポート) [Link]


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