川の気配



先日、渋谷川プロジェクトが受賞した建築学会の設計競技。
緑地や公共空間を創出する都市建築の原型 [Link]
その公開審査にて北山さん(北山恒 [Link])が
建物の設計についてもう少しつきつめるべきだ、とおっしゃっていた。

最優秀の作品がそれに相当するかは疑問でしたが、
確かにその辺りは日本橋でもちゃんと考えたい所なので
以下、一人電車内ブレストのメモ。改めて見ると意味不明。
川沿いに建つ建築郡が川の存在という都市の文脈に対して謙虚に回答をだした場合
どのような都市建築ができあがるのかその原型をメニューにわけてみる。

 1)川の曲線に沿った建物群
 川の外形や配置において川の曲線を引用する。

 2)ビスタにそって穿たれる開口部
 対岸、あるいは川の上流/下流に向けたビスタを設定し
 それに対応した開口部が設けられる。

 3)緑地の水循環と生物多様性
 川に注ぎ込む二次処理水を活用する地形単位。
 下水道の二次処理水を湿地植物の中を貫流。
 参考:
 マドリッド国際公園設計コンペティション(SFC HEADLINES 26) [Link]
 府中崖線・はけの道の再生 [Link]

 4)潮の干満/晴雨天
 水位の変化を利用した道や水循環システム。

 5)川沿いに公開空地
 セットバックして川沿いを空ける変わりに高容積を確保。

 6)コモンとしての川、庭としての川
 建築の河川側空間と遊歩道/対岸とのアクセスや視線の関係性。

 川沿いのオープンスペースが
 プライベートな庭ではなく共有地(コモン)でありかつ、
 建築プログラムが住居の場合は視線をズラす必要がある。
 →歩道レベルを低くする/半地下建築にしグランドフロアを高くする
 →地形の凸で緩やかに仕切る/道を設けない

これらのメニューに沿わせて河川と住商施設の関係性をセクションで考えてみると
思っていたよりもバリエーションがでてくる。
多様な断面の連続を川沿いの公共空間を生み出す都市建築の原型とする。

こうして考えてみるとやはり住居の扱いって難しい。
プライバシーを確保しつついかに開放的な空間をつくるか
この都心居住の話では必ずといっていいほどあがる相反する議題を
川との関係性のなかでうまく解けたらばっちりな気がします。
はい、ひとりごとここまで。


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