こすり出し [Link]渡辺保史 先見日記



クロックマップのコンテンツを一緒に制作した
渡辺保史さんの先見日記の記事が面白かったのでメモ。
なんだか、しんしんと脳みそに染み渡る言葉だ。
 > 今見えているこの風景に、別の情報を重ね合わせていくこと。
 > 先週ご紹介した『電脳コイル』というテレビアニメでは、
 > それを子ども達がかけているメガネ(ウェアラブルコンピュータ)という道具に
 > 仮託して描いていたわけですが、よく考えれば、
 > 情報の重ね合わせという行為は別にフィクションに限ったことではないわけですよね。
 > 見知ったいつもの風景が、ある道具、ある仕掛けによって
 > その容貌を変えていく瞬間に出遭う時、僕らは世界に潜在している
 > 多様さや豊かさに気づくのかもしれません。
 > そして、そんな経験は、本来どんな場所でも可能なはずです。
 > たとえば、ハコダテでは今から20年ほど前、
 > 「こすり出し」というユニークな活動が行われたことがあります。
 > この街の旧市街地には、生きた博物館といってもいいくらい
 > 数多くの歴史的な建物が現存し、今でも丹念に使われています。
 > 坂の上の教会群やウォーターフロントのレンガ倉庫群のような
 > 主役級のものはガイドブックにも載っていますが、
 > 元町倶楽部というグループが「こすりだし」の活動で着目したのは、
 > もっと地味な、味わい深い脇役の建物たち。函館スタイルとでもいうような、
 > 独特の意匠をもった町家などの木造建築でした。
 > それら木造建築の、ペンキが塗られた外壁をサンドペーパーで文字通り「こすり出し」、
 > そこに現れる年輪のような模様(彼らはそれを「時層色環」と名づけました)を調べる。
 > そんなシンプルなフィールドワークですが、数十軒におよぶ「こすり出し」によって、
 > 明治末期から現代にいたる街並みの色彩の変遷が、まさに色鮮やかに蘇ってきました。
 > 正確にいうと、こすり出しというのは、どちらかというと「引き算」なので、
 > 重ね合わせという足し算的な言葉とは若干ニュアンスが違うのかもしれませんが、
 > いずれにしても、今眼に見えている姿形の背後にあるものを、
 > 露わにしていくという意味では、まぎれもなくある情報と
 > 別の情報の重ね合わせにほかならないでしょう。
 > それが、サンドペーパーを木壁に当てるという、
 > とても小さな行為から始まっていることに、僕はひどく感銘を受けたのです。
 > 今見えている風景の、もう1つの見え方、感じ方を提供すること。
 > 先端テクノロジーを使わなくても、そんな経験はデザインできると
 > 「こすり出し」は教えてくれました。でも、こういう地に足がついた
 > 活動にテクノロジーをうまく組み合わせたら、もっと面白いこともできるかもしれない。
 > 僕はその辺に未知の可能性を感じています。
 > ちなみに、元町倶楽部の方々には、
 > 僕も地元のプロジェクトを始めて以来いつもお世話になり続けているのですが、
 > キーパーソンである2人の人物(1人はギャラリー店主の村岡さん、
 > もう1人は喫茶店マスターの大田さん)は、
 > 地元のコミュニティFMの最長寿番組のパーソナリティも続けています。
 > その名も「元町倶楽部のじろじろ大学」。なんとこの「名誉学長」は誰あろう、
 > 赤瀬川原平さんが務めておられます。路上観察とこすり出し、
 > 確かに親戚のような間柄ですもんね。
参考:
CLOCK MAP | クロックマップ (sakana no makimono) [Link]
システム CLOCK MAP | クロックマップ (sakana no makimono) [Link]
操作メニュー CLOCK MAP | クロックマップ (sakana no makimono) [Link]
nextdesign.jp [Link]
Future Communities:渡辺保史@智財創造ラボの空間 [Link]
DESIGN IT! : 対談:篠原稔和×渡辺保史 [Link]
SH-Mobile LAB [Link]


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