ステンドグラスとは違い、
厚みのある格子窓から光がはいってくる。
1492年、キリスト教徒がコルドバを奪回した後、
なぜイスラム文化を完全に拭い去ることをしなかったのだろか。
ちなみに、レコンキスタ後に開口部が閉じられてしまったので、
内部は実際にはもっと明るかった。
 > 現在のコルドバ聖堂の建物は、当初はイスラム教のモスクとして建てられた。
 > 13世紀にレコンキスタによりコルドバがキリスト教徒の支配下におかれたため、
 > カトリック教会の聖堂に転用された。
 > 後にドームを加えるなどの改築も行われている。
 > 聖堂の建設地自体は、ローマ時代、西ゴート王国時代にも、
 > キリスト教の教会がおかれていた場所である。 世界遺産に登録されている。
 様式の混血
 > 礼拝の間における円柱の様式の多様性にとどまらず、
 > 随所に様式の混在が認められる。メスキータのアーチの特徴は、
 > 馬蹄形(馬のひづめに似ている半円より
 > さらに下まで曲線が伸びた形のアーチ)であるが、
 > このアーチは、西ゴートの建築様式が起源であることがわかっている。
 > イベリア半島におけるイスラム建築に多用されており、
 > 効果的に意匠に取り入れることによって自らのものに昇華している。
 > また、ミフラブ周辺にはビザンチン様式の精緻な金のモザイク、
 > 内部の天井にはローマ時代の装飾のモチーフである帆立貝が彫られている。
 > これは、コンスタンティノープルからきた
 > キリスト教徒の職人集団の手による。
 > このように、さまざまな民族が入れ替わり立ち代り混在し、
 > 純血なものだけで構成されえない現実の中で、創造は混血からはじまり、
 > これを新たに統合してゆこうという意識の現われが随所に見られる。
 > いわゆる西洋が規範とした建築する意思-ギリシャの
 > パルテノン神殿に見られるロゴスが支配する世界-とは
 > 一線を画した造形感覚をいえる。イスラム風数寄の精神とでもいおうか・・・?
 > これらのディテールの奔放さを許容してなを建築たらしめるものは、
 > 過剰ともいえる幾何学に依存した造形の無限ともいえる繰り返しと
 > それによって浮かび上がる光と影の演出なのではないだろうか。
参考:
南欧紀行 コルドバ メスキータ 小泉設計一級建築士事務所 [Link]
メスキータ – Wikipedia [Link]