江戸時代から残る小豆島の地芝居「肥土山農村歌舞伎」「中山農村歌舞伎」The village kabuki performance at Shodoshima island

Posted on 8月 22, 2014 in , 祭り, 舞台・演劇 タグ: , , ,

映画「八日目の蝉」にも登場する小豆島の農村歌舞伎。
江戸時代から地元に愛されて受け継がれています。
地元の皆さんは、割子弁当という家族のお弁当をもって桟敷に座りながらお酒を片手に観劇します。
孫の初舞台に涙ぐむお祖母ちゃんの姿がわすれられません。

そんな地元の人達に愛されている島の農村歌舞伎が今週末に開催されます。
お弁当持って足を運んでみてはいかがでしょうか。
中山は小豆島の真ん中にあります。小豆島土庄港からバスがでています。写真レポートはこちら

Shodoshima which is located Seto inland sea, Japan is called “The Island of Kabuki.” The village kabuki performance in Hitoyama and Nakayama, Shodoshima island. When you visit the Farming Village Kabuki Stage, be sure not to miss the nearby Nakayama Senmaida Paddy Field. These paddies make ingenious use of the mountain slopes, and allow one to follow in the footsteps of previous generations.




小豆島 肥土山農村歌舞伎
日程:毎年5月3日
時間:15:00~20:00
場所:肥土山離宮八幡神社(小豆郡土庄町肥土山) [Google Maps]
料金:無料

小豆島 中山農村歌舞伎
日程:毎年10月上旬 
場所:小豆島町中山 春日神社 [Google Maps]
時間:17:00開幕 21:00終幕予定


Shodoshima Hitoyama Kabuki
Date : 3rd May
Place : Yahata Shrine, Hitoyama, Shodoshima island, Kagawa pref., Japan
Time : 15:00-20:00

Shodoshima Nakayama Kabuki
Date : October
Place : Kasuga Shrine, Nakayama, Shodoshima island, Kagawa pref., Japan
Time : 17:00-21:00

Shodoshima Town is renowned as the birthplace of olive cultivation in Japan, and as the setting for the movie based on Tsuboi Sakae’s novel “Twenty-four Eyes”. Many tourists come to see the Olive Park, the birthplace of olive growing, as well as the set used for the remake of “Twenty-four Eyes”, preserved in the “Twenty-four Eyes” Movie Studio. There are also many other sightseeing spots, including Kankakei Gorge, accounted as one of Japan’s three most beautiful gorges, and the Farming Village Kabuki Stage, which began in the 18th century. Kabuki is one of Japan’s most famous traditional performing arts, and was long one of the common class’s most popular forms of entertainment.
When you visit the Farming Village Kabuki Stage, be sure not to miss the nearby Nakayama Senmaida Paddy Field. These paddies make ingenious use of the mountain slopes, and allow one to follow in the footsteps of previous generations.Shodoshima Town



2015年 中山農村歌舞伎 レポート


中山の千枚田。この中程に農村歌舞伎小屋のある春日神社があります。













中山の歌舞伎は、奉納歌舞伎。













中山農村歌舞伎保存会、矢田名誉会長

三本締め。今年もありがとうございました!




2013年 肥土山農村歌舞伎 レポート
歌舞伎の島としても知られる小豆島。
5月3日(金) 小豆島の肥土山(ひとやま)という地域で、江戸時代から続く農村歌舞伎が催されます。
ゴールデンウィークに瀬戸内海の島旅を計画しているかたはぜひ。


Shodoshima which is located Seto inland sea, Japan is called “The Island of Kabuki.” The village kabuki performance in Hitoyama, Shodoshima on May 3rd.
If you have a plan to go to Shodoshima, Seto Inland Sea, let’s go there! And, I recommend the Temple cafe for a limited time at Hitoyama.




小豆島に300年以上、江戸時代から続く農村歌舞伎が開催されます。農村歌舞伎というのは、プロの役者や大きな会社が運営する歌舞伎ではなく、地元の方によって代々受け継がれている地芝居です。

Shodoshima’s village kabuki performances have existed since the Edo period. The village kabuki is local performance which isn’t managed by professional kabuki actor and big company, but local people. This tradition itself is thoroughly alive and extremely changeable. The performers are, of course, people from the island.





それ故に、とても温かい雰囲気があって、
観客席からの掛け声や、役者のセリフ回しにも、
地元ならではのアレンジが加わっていて、笑いがおこります。
Thus, you can relax in the warm atmosphere of the stage.
Calling out encouragement and lines of actors are arranged on the creation of unique local varieties, and spark a small ripple of laughter from the audience.





地元の観客は、破籠(わりごう)弁当という弁当箱をもって酒を片手に家族や親戚と桟敷席に座って観覧するのが地元に古くから伝わる娯楽となっています。
The local audience bring along lunchboxes (Warigou Bento) and sake (Japanese rice wine) to make it even more fun. They watches the straw covered stages in outdoor theaters.





最盛期には、島全体で舞台が30以上、役者が600~700人もいたそうです。現在は、小豆島の米どころでもある、中山と肥土山の2箇所に残っていて、五穀豊穣をお祈りする奉納歌舞伎でもあります。
Kabuki here has a 300 year history, and once there were close to 1000 people involved in the productions, including tayu, actors, and other kabuki characters on stages in more than 30 places. This kabuki is only performed once a year and along with the festival’s dedication ceremony, both the actors and the audience become lively.
















2010年 中山農村歌舞伎 レポート 

江戸時代から300年以上もつづく小豆島 中山農村歌舞伎を見てきました。
最盛期には30箇所以上あった農村歌舞伎ですが、
いまは肥土山地区と中山地区だけに残っています。

中山地区には日本棚田百選に選ばれている千枚田があり、
肥土山も谷戸地形で水田が広がっています。
水田が残る地域は畑仕事と違い、ゆる抜きをしていっせいに田植えがはじまるので、
地域のつながりが比較的強いのだそう。
一説にはそのことが300年以上もの間、農村歌舞伎が続いてきた秘訣なのだとか。


中山の千枚田の途中にある春日神社。歌舞伎の舞台は国指定重要有形民俗文化財




歌舞伎といえばお弁当。
こまめ食堂さんにお願いしてつくっていただいたわりご弁当風のお弁当。
おいしかった~。


こちらが地元に伝わるわりご弁当の弁当箱






親戚や家族と分けあいながら食べられるようになっています。
弁当箱のデザインからもこの地域の風景が見えてきます。


カメラマンがたくさん構えています。NHKも来ていました。


地元の小学生。夏休みや放課後に練習を重ねたのだそう。




稲瀬川勢揃いの場。小学生3~6年生の芝居。みんな凛々しい


白浪五人男 稲瀬川勢揃いの場。文久2年(1862年)、江戸市村座初演。
ちなみに、「白浪=志ら浪」とは盗賊の意味です。


当日飛び込みの立見席もいっぱい。


幕間の解説。出演した子供たちのインタビュー。「おじいちゃん見てた~?」




「浜田んとこの眼鏡屋で買った老眼鏡」といった地元ネタでどっと笑いがおこるのも農村歌舞伎の見所


最後に中山歌舞伎保存会長の矢田さんから挨拶と三本締め。すごいエネルギーあふれるおじいちゃんです。
日本には形だけ残された文化遺産がほとんどのなか、
人が関わり270年もの間、今も生きた文化としてここまで地域に愛されながら
受け継がれているのを実感でき温かい気持ちになりました。

瀬戸内国際芸術祭は、現代芸術の祭典だと思われがちだけど、
現代アートがきっかけになって地元の風土に触れるのがその醍醐味だと思います。
これから、小豆島をはじめ各島々でも秋祭りが開催されますので、
あわせて御覧になるとよりいっそう楽しい旅になるかと思います。



The Farming Village Kabuki Stage, which began in the 18th century. Kabuki is one of Japan’s most famous traditional performing arts, and was long one of the common class’s most popular forms of entertainment. When you visit the Farming Village Kabuki Stage, be sure not to miss the nearby Nakayama Senmaida Paddy Field. These paddies make ingenious use of the mountain slopes, and allow one to follow in the footsteps of previous generations.(Shodoshima Town)



中山農村歌舞伎こえびひろば

【第1幕】 三番叟

【第2幕】 青砥稿花紅彩画 稲瀬川勢揃いの場(子ども芸)(あおとぞうし はなのにしきえ いなせがわ せいぞろいのば)  
白浪五人男として有名なこの場面は、第四幕の浜松屋の場の続きに当たります。  

日本駄右衛門を首領とする白浪五人男は、浜松屋での強盗をあきらめ、鎌倉の稲瀬川のほとりに落ち延びてきます。そこに捕り手が現れました。実は、迷子の子どもを捜す村人たちを装って、役人たちが網を張っていたのです。  

腕に自信のある五人組は、それぞれに自慢の名乗りを上げた後、立ち回りで役人を軽くあしらい、追っ払います。そして、目立たぬようそれぞれに道を違えて落ちて行くのでした。


【第3幕】 恋女房染分手綱 重の井子別の段 (こいにょうぼうそめわけたづな しげのいこわかれのだん)  
丹波国の大名・由留木家の奥座敷。幼い息女の調姫(しらべひめ)は、親の決めた東国への嫁入りが嫌で、東下りも頑なに拒む始末。そこに”じねんじょの三吉”と呼ばれる子どもの馬子が呼び込まれ、姫に道中双六を披露します。姫は双六にも勝って上機嫌に。  

褒美の菓子とお金をもらった三吉は、乳母 重の井の名を聞き、「俺が母様じゃ」と縋りつきます。証拠の守り袋を見た重の井は、三吉こそ別れた夫、伊達与作との間にできた一子、与之助であることを知りますが、乳兄弟に馬方がいることで姫君に傷がつくのを恐れ、今では子でも母でもないと突き放します。  

母を恨む三吉。重の井は我が子を抱くこともならない奉公の身を嘆きます。我が子への愛着の情と、養君への忠義の狭間で葛藤する重の井。やがて出立の時刻となり、三吉は涙ながらに馬子唄を歌います。 「坂は照る照る 鈴鹿は曇る。間の土山雨が降る。 降る雨よりも親子の涙、中に時雨る雨宿り〜〜〜。」


【第4幕】 絵本太功記十段目 尼崎の場 (えほんたいこうき じゅうだんめ あまがさきのば)  
主君・尾田春永から辱められた武智光秀は、ついに耐えられなくなって謀反を決意し、これを討ちます。一方、高松城主・清水宗治と対峙していた真柴久吉は、これを知ると宗治を切腹させ、急ぎ小梅川(史実の小早川)と和睦を成立させます。  

しかし、光秀の母である皐月は、これに怒って家出してしまい、光秀は腹を切ろうとするが諫められ、久吉を討つため御所に向かいます。皐月は尼崎に引きこもりますが、光秀の子、十次郎と、その許婚である初菊と祝言を挙げ、十次郎は出陣します。 その時、ある僧が宿を求めていましたが、後から来た光秀は、これを久吉と見破り、障子越しに槍で突きます。だがそこにいたのは皐月でした。そこへ瀕死の光秀が帰ってきて、もはや戦況は絶望的になります。皐月も十治朗も死んでしまい、動転した光秀の前に久吉と加藤正清が現れ、後日天王山で再び会うことを約束し、去っていくのでした。


農村歌舞伎
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iPhoneで一部、動画でも記録したので以下に貼っておきます。




中山の千枚田。向こうに見えるのが中山農村歌舞伎


会場の様子


地元の子どもたち。夏休みや放課後に練習したのだとか。


子どもたちにインタビュー。「おじいちゃん見てた~?」





大きな地図で見る


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4 Comments

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