鉛筆について勉強してみる。以下メモ。
> 鉛筆は「Pencil」の訳であるが、
> この語の由来はラテン語で「尾(ペニス)のような筆」という意味のペニシラムか、
> あるいは元々の原料であった鉛(plumbum;プルンブム)のどちらかに由来すると考えられている。
> 名前の最初に「Pen」があるが、ペンとは語源は関係ないとされる。
> ヨーロッパでの鉛筆は基本的に削られた状態で市販されているが、
> 日本及びアメリカの市販鉛筆は削られておらず、使用者の手で削る必要がある。
> 硬度表記を考えたのは18世紀末のニコラ・ジャック・コンテである。
> 当初、コンテは、芯の硬さに番号をつけ、一番硬いものを1とし、
> やわらかくなるにつれて番号を増やして表したがこの方式は普及しなかった。
> HとBの記号を最初に使った鉛筆製造業者は、19世紀はじめのブルックマン (Brookman) 。
> HはHard、BはBlack、FはFirm(堅い)を意味している。
> ヨーロッパでは硬さは9B~9Hに区分する。また実際の硬さとの対応もJISとは異なる。
> そのため、海外で鉛筆を購入する際には日本と同じ感覚で選んでしまわないように注意したい。
> 1942年から1945年ごろの極めて短い期間、日本では、ローマ文字による硬度表記が禁じられた。
> 鉛筆立ては、芯の先端が底にぶつかる形状でなく、
> 円錐状の削った形状に合わせた穴で面として受けるか、
> 先端部に穴が開いていて芯はそこに突き出すような形で直接当たらない構造にすれば折れない。
> 製造物責任法(PL法)施行により、鉛筆の尖った先端を上にして挿す事で、
> その上に倒れ込んでけがをするのを防ぐ配慮から、上向きに挿そうとすると奥まで挿せずに倒れ、
> 強制的に上向き挿しが不可能な構造にした鉛筆立てが設計された例がある。
> 古代、文字は鉛を動物の皮などにこすって記述した。
> のちに、細長い鉛と錫の合金(ハンダ)を用い、外側に木軸を巻きつける(現在の鉛筆の原型)
> 1565年、スイスのドイツ系博物学者コンラッド・ゲスナー(Konrad Gesner) の
> 『とくに石と岩にふくまれる化石の形とイメージについて』に黒鉛を使った鉛筆が最初に記述される。
> ゲスナーが使用した鉛筆の本体は丸い筒状の木でできており、
> 先端に黒鉛の小さな塊を詰めるものだった。黒鉛がなくなると新しいものを詰めた。
> 16世紀終わり イギリスのボローデールでカンバーランド黒鉛鉱が発見。鉛筆が作られるようになる。
> 1610年までには、ロンドンの市場で鉛筆は普通に売られていた。
> この時代、鉛筆はイギリス産のものが多く使われた。
> また、輸出産業を保護するため、しばしばイギリスは黒鉛を禁輸にし、
> 完成品の鉛筆のみを輸出する政策をとった。
> イギリスの黒鉛鉱は19世紀までに掘り尽くされ、
> 現在では中国、ブラジル、スリランカなどで地下から黒鉛を採掘している。
> 初期の鉛筆は、芯は途中までしか詰められなかった。
> 末端部分までけずってしまうと持てなくなるので、捨てる部分には芯を入れなかったのである。
> 1770年に消しゴムが発明
> 1793年、イギリスとフランスの間で戦争がおきると、フランスに黒鉛と鉛筆が入らなくなった。
> 戦争大臣のラザール・カルノー (Lazare Carnot) は、
> 技師のニコラ・ジャック・コンテ (Nicholas-Jacques Conte) に代替品の開発を命じる。
> 1795年、コンテは、黒鉛と粘土を混ぜて焼いて作る、現在と同じしくみの芯を開発した。
> カルノーの開発した方法では、黒鉛が非常に節約でき、黒鉛くずも利用できた。
> また、粘土の量によって書く文字の色の濃さも変化させることができるようになった。
> 1858年3月30日 アメリカのハイマン・リップマン (Hyman L. Lipman) は、
> 消しゴムをニカワで鉛筆に固定させる消しゴム付き鉛筆を発明。
> 徳川家康の鉛筆
> 徳川家康は1616年に死んだ。
> 家康の鉛筆は、現存する日本で最も古い鉛筆で、けずる種類のものである。
> 鉛筆は、久能山東照宮で、硯箱に入った状態で発見された。
> 硯箱は1664年に作られた宝物目録『具能山御道具之覚』に記載があるが、鉛筆の記載はない。
> 硯箱に入っていたことから、家康のものとされる。
> 伊達政宗の鉛筆
> 鉛筆は、政宗の墓地である瑞鳳殿の発掘調査団長伊東信雄により発見された。
> 政宗の鉛筆は、先端に黒鉛の塊を詰めるもので、原理的にはゲスナーの使用したものに近い。
> 政宗は1636年に死んだ。副葬品の中から見つかったため、
> 政宗の愛用品であったと考えられている。
> プロ野球北海道日本ハムファイターズ所属の新庄剛志が
> 2004年1月2日に放送されたフジテレビ制作のクイズ$ミリオネアに出演し、
> 4択の回答がわからない際に鉛筆を転がすなどして15問全問正解、1000万円を獲得した。
> しかし4択問題に六角形の鉛筆がどう作用したのかまでは解っていない。
参考:消しゴム [Link] / シャープペンシル(propelling pencil) [Link]