「花植え支援に識者ら懸念の声 固有種脅かす恐れ」という毎日新聞の記事を追記しました。

宮城県浦戸諸島、桂島で行われたスイセンサミットの様子が
スイセンプロジェクトのサイトに掲載されていたので紹介します。
詳細は下記リンクからどうぞ。

スイセンプロジェクト · 桂島スイセンサミットレポ

スイセンプロジェクト · 桂島&男木島スイセンプロジェクト

スイセンプロジェクト · 桂島スイセンサミットレポ

3月10日。宮城県浦戸諸島桂島にて行われた「スイセンサミット」へ
行ってまいりました!
これは、もちろん昨年の秋、香川県男木島のスイセン1万5千個
桂島へ植えたその後をみんなで見ようと行われたイベントです。

震災1年後という日を目前として、希望の花スイセンは果たして咲いているのか?!

つづきはこちらからどうぞ

再生の花いつか満開 全国スイセン・サミット 塩釜・桂島 – 河北新報 東北のニュース

東日本大震災からの復興を願う「スイセン・サミットin桂島」が10日、宮城県塩釜市の浦戸諸島の桂島で開かれた。被災地を励まそうと植栽活動に取り組んだ賛同者ら150人が、犠牲者を追悼するとともに交流を深めた。
 会場の旧浦戸二小には、兵庫県から届いた鉢植えが並んだ。
 全員で黙とうした後、球根の提供を呼び掛け、全国各地で植栽を続ける「スイセンプロジェクト」を主宰する園芸家の柳生真吾さんが「スイセンを通じて人と人がつながるのを見届けていきたい」と話した。島民らでつくるサミット実行委世話人代表の三浦勝治さんは「これからも桂島に手伝いに来てほしい」と呼び掛けた。
 桂島に球根1万5000個を送った香川県高松市の男木島の住民や、宮城県多賀城市の賛同者の活動報告もあった。参加者は焼きガキやカキカレーを味わい、昨年10月に市道脇に植えたスイセンの成長ぶりを確認した。


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柳生真吾と25人の達人 (NHK趣味の園芸)
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参考:
スイセンプロジェクト | toTomoni
スイセンプロジェクト · 桂島&男木島スイセンプロジェクト
スイセンプロジェクト · 桂島スイセンサミットレポ
河北新報 東北のニュース/再生の花いつか満開 全国スイセン・サミット 塩釜・桂島

毎日新聞

男木島から贈られた1万5千個の水仙が、希少植物である「シャリンバイ」や「オオシマザクラ」などの島本来の植生を乱す恐れがあるという記事。

1)プランター・鉢・花壇をつかう
2)土地に直接植える場合は、その土地に元々生えている植物を植える
というのが、東北大の河田雅圭教授の提案。

なるほど。被災地を支援したいという皆さんの気持ちを大事にしつつ、適切な対応ができたら良いですね。

被災地:花植え支援に識者ら懸念の声 固有種脅かす恐れ – 毎日新聞

東日本大震災の被災者を励まそうとボランティアらが花などを移植する活動に、東北大の河田雅圭教授(進化生態学)が警鐘を鳴らしている。植物の種類や植え方によっては、その土地の固有種を脅かす恐れがあるからだという。河田教授は「善意からの移植で、被災者も喜ぶ。でも注意を呼びかけておかないと、意図せず生態系を壊してしまう可能性がある」と話している。

 宮城県塩釜市の沖合に浮かぶ桂島。島内にある二つの集落を結ぶ道路の脇に昨秋、約1万5000株のニホンズイセンの球根が植えられた。山梨県の園芸家らが、早春に咲くニホンズイセンを植えたのは「一足早い春を被災者に感じてほしい」と願ったからだ。

 ただ、桂島など浦戸諸島の動植物を研究している河田教授は、こう指摘する。「ニホンズイセンを含むスイセンは東北には本来、自生していない。移植されたスイセンは桂島では外来種になる」

 ニホンズイセンの移植を進めた園芸家は「スイセンは全国に数百万株植えられていると聞く。桂島に移植しても現地の動植物に影響することはないと判断した」と話し、生態系への影響も検討した結果、移植したという。

 しかし河田教授によれば、桂島にはシャリンバイやオオシマザクラといった希少植物が多く、「外来種」が入り込むと、島本来の植生を乱す恐れがあるという。

 植生学会会長を務める東京農工大の福嶋司教授は「一般的に、人為的に移した動植物は人の思惑から離れていってしまうことがある」と話す。

 福嶋教授は生態系を守りながら植物で被災地を支援する方法として、外来種になる場合はプランターや鉢を贈ったり、花壇に花を植えたりする方法を提案する。その土地に直接植える場合には「そこに元々生えている植物から採った種や苗を使うのが望ましい」とアドバイスしている。【春増翔太】