鉄瓶 [Link]
NHK 美の壷

もうひとつ茶道具つながりでメモ。
愛らしい形が好きです。戦前までは一家にひとつはあった鉄瓶。
鉄瓶の製造工程や意匠や手入れほうなど勉強になるなあ。
鋳物の肌のことを鋳肌(いはだ)と言うのですが、
よくみる霰(あられ)模様はああやって一粒一粒つくってるんですね。
いちいちメモしていませんが、美の壷は毎週欠かさず見ています。
ホームページもよくまとまっているし、選曲もいい。
番組で流れているJAZZの選曲をホームページで調べることができます。
 壱のツボ 鋳肌に<茶の心>が宿る
 弐のツボ 意匠に遊び心あり
 参のツボ 使い込んだ姿を愛でる
 Telephone Ron Carter ,Jim Hall
 Little brown jug Super Trombone
 Little brown jug Stan Getz
 Don’t take me your love from me Milt Jackson & Coleman Hawkins
 When I fall in love Art Farmer
 Season of the rain Roby Lakatos
 Tuxedo junction Super Trombone
 The st. vitus dance Horace Silver Quintet
 Moonlight seranade Glenn Miller orchestra
 My melanchory baby Matt Dennis
 Will you still be mine ? The Red Garland Trio
 A nightingale sang in Berkeley Square Anita O’day
 > 壱のツボ 鋳肌に<茶の心>が宿る
 > 岩手県盛岡市。鉄瓶は、江戸時代、ここで生まれました。
 > 盛岡の周辺では、古くから良質の砂鉄が豊富に採れました。
 > そのため、砂鉄を使った鋳物作りが盛んに行われていました。
 > 盛岡は、江戸時代初期から茶道が盛んだったことでも知られます。
 > 茶道でお湯を沸かす道具といえば、鋳物の釜。
 > 当時から、盛岡の鋳物師は、優れた「茶の湯釜」を作っていました。
 > その後、煎茶が登場すると、お茶は手軽に楽しめるようになります。
 > 使いやすい湯沸かしの道具が必要とされました。
 > そこで考え出されたのが鉄瓶。江戸時代中頃のことでした。
 > 「茶の湯釜」を小さくして、取っ手と注ぎ口を付けてみよう!
 > そんなアイデアから生まれた鉄瓶は、たちまち全国へと広まりました。
 > 中略
 > 鉄瓶の代表的な文様=霰(あられ)は、茶道と深い関係があります。
 > 華やかさを抑えた繊細な表現が好まれ、多くの「茶の湯釜」に、
 > この文様が施されていたのです。
 > 四百年の歴史を持つ盛岡で最も古い鋳物工房です。
 > 十五代目の熊谷志衣子さん。霰文様の名手です。
 > 一つひとつ、細い金属の棒で鋳型に文様を押していきます。
 > 根を詰めても、鉄瓶一個に三日はかかります。
 > 熊谷さんの霰文様。茶人たちに愛されてきた伝統の美が、息づいています。
 > 茶の湯の美意識をさらに強く感じさせるのは、文様の無い鉄瓶です。
 > ざらりとした鋳肌は、「わびさび」そのもの。
 > この鉄瓶を作ったのは、十代目小泉仁左衛門さん。
 > 江戸時代に、鉄瓶を生み出した鋳物師の子孫です。
 > 文様の無い鋳肌に表情を出すために、受け継がれてきた技があります。
 > 水で溶いた砂を鋳型の表面に筆で置いていきます。
 > 砂の目の細かさや、置き方によって、鋳肌の表情は大きく変わります。
 > 古びた鉄の質感が出るように、肌は、あえてデコボコに…
 > 「虫食い」と呼ばれる小さな穴。鋳型の表面に、炭の粒を置いて作りました。
 > 枯れた趣きをもつ鉄瓶の肌。そこには「茶の心」が宿っているのです。
 > 番組案内より
参考:
南部鉄器 (Wikipedia) [Link]
特集 南部鉄器:覚えておきたい鉄製品の手入れ法 [Link]
南部鉄器 鉄瓶, 岩手の伝統工芸品 南部鉄瓶 [Link]