空間を構成していくとき、例外はありますが一般的には
床・壁・天井の組み合わせで空間を考えていきます。
ところが舞台美術を考えるとき、それらのうち、
“天井”についての視点はあらかじめ排除されていることが多い。
というのも劇場の照明というのは、
天井に組まれたバトンに灯体をつるという画一化されたしくみで
効率的につくれるようにできているのです。
これって、照明と舞台美術が別々のスタッフで動いているから
起こる死角なのだと思うのですが、
舞台美術としては天井も舞台のひとつとして考えてゆきたい。
むしろ天井だけつくる舞台があってもいいんじゃないかとも思うのです。
そういえばこないだ見たスマップのライブ映像では、天井に星が流れてました。